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福岡大学様導入事例 VOL.2 新しい大学のあり方を示す情報化基本構想により学術情報データベースの構築に挑む


1.プロジェクトの背景

IT基盤をベースにした新たな大学像の確立に向け、「情報化基本構想」を軸にさまざまなシステム構築を続ける福岡大学。日本総研ソリューションズは、構想の推進を全面的に支援している。昨年12月にご紹介した「統合認証基盤の構築」に続き、今回は大学のナレッジマネジメントを強力にサポートする学術情報データベースのうちの『研究者情報システム』について紹介する。

知の共有と研究促進、そして産学連携をめざして

博多駅から地下鉄で約30分。福岡市の南西、油山裾野の56万uという広大な敷地に校舎や研究棟、大学病院などが連なる福岡大学。9学部29学科、学生約2万人、教職員約3000人を擁する西日本最大級の総合大学だ。

「研究者情報」と「研究シーズ・実験研究装置」2006年11月、大学のホームページに新しいメニューが加わった。「研究者情報」と「研究シーズ・実験研究装置」だ。
研究者情報では、大学の専任教員について専門分野や論文、業績、所属学会、連絡先などが紹介されている。研究者情報は、氏名、所属、専門分野、そしてキーワードによる全文検索が可能だ。ヒットした教員の論文名をクリックすると、その書誌情報も紹介される。

一方、研究シーズ・実験研究装置のページには、大学の学部などが持つ実験研究装置が利用用途や管理している研究者、その研究者の専門分野も含めて詳細に紹介されている。例えば「X線・紫外線電子分光装置」では、「物質の特性を決めるひとつの重要な因子である電子結合状態、価電子帯状態、原子間の結合状態を分析できる」などと説明され、さらに研究者の「薄膜の電子物性・構造物性とその物性制御に関する研究および電子デバイスの開発」という具体的な研究テーマも併せて示される。

福岡大学 研究推進部研究支援課課長補佐 御厨 武 氏学術情報データベースの構築にあたってきた御厨(みくりや)武・福岡大学研究推進部研究支援課課長補佐は、「先生たちの論文や業績を外部に公開している大学は多いと思いますが、学内にある実験研究装置の詳細まで紹介している例は珍しいのではないでしょうか」と語る。その話にあるように、福岡大学の学術情報データベースには、学内にあるコンテンツのインデックス化や電子化を通じて教員間の研究成果の共有や研究振興を促すだけでなく、情報発信による産学連携の強化も大きな狙いとして構築された。

大学や研究機関にとり、研究者とその研究業績は「知的財産の核」にほかならない。この資産の有効活用は、大学や研究機関の発展、企業との産学連携の推進、地域の振興などの原動力となる。大学では、学内のシーズを外部に公開して利用を促すために産学連携センターを設置しているケースが多い。福岡大学でも同様の組織を設置している。学術情報データベースは、同センターの活動を側面から支援すると同時に、大学の学術研究の裾野の広さを一般の人々にアピールする広報的な役割も担っている。


2.学術情報データベースの概要

先生が情報を公開したくなるようなさまざな工夫

ところで、福岡大学の学術情報データベースには、教員に情報公開を促すためにシステムの裏側にさまざまな工夫が盛り込まれている。
まず、入力した情報が他の学術情報関連のデータベースにも転用できることだ。例えば独立行政法人科学技術振興機構では全国の学術研究者のデータベースである「ReaD研究者DB」への登録を促しているが、この調査項目にも自動的に対応して必要な情報を送ることができる。
また、学部や研究領域によって異なる「業績評価」にも柔軟に対応している。研究者の業績といえば論文の数と考えがちだが、研究領域によっては原著の執筆、研究ノートの作成、外部の雑誌への寄稿なども業績として評価される。このため入力画面は学部ごとに微妙に異なり、その学部(研究領域)に最も適した入力画面がデザインされている。

文部科学省の科学技術研究費(科研費)や大学内の研究費補助の申請に、入力データを転用できるのも特徴だ。従来は事務局から申請用紙を取り寄せ、手書きで申請書を書き上げることが多かったが、学術情報データベースでは、必要項目を指定するだけで申請書が作成され、研究者は必要に応じて確認・修正を行うだけでよい。
御厨課長補佐は、「情報を公開するかどうかは、基本的には先生の自由です。しかし大学としては、一人でも多くの先生に情報を公開していただきたいので、先生に『これは便利だ』と感じていただけるような仕組みづくりに力を注ぎました」と語る。

福岡大学 研究推進研究振興課 水田 陽子 氏さらに「外部の目」も取り入れられている。システム構築プロジェクトのメンバーである研究推進部研究振興課の水田陽子さんは、「一人でも多くの外部の方に参照していただくために、10社近くの企業を訪問して、どのような情報が欲しいか、どのような情報があれば自社でも応用できると考えられるかなどを調査しました。実験研究装置の紹介で担当研究者の研究テーマを具体的に紹介しているのは、こうした調査の賜物です」と説明する。

学術情報データベース自体は、既存のパッケージ・アプリケーションとサーバーを用意すれば簡易に構築できる。しかし福岡大学では、パッケージをカスタマイズして学部ごとの特徴を織り込み、また大学の考え方を理解してもらえるような外部公開のためのシステムデザインとなっている。
3.日本総研ソリューションズの貢献→

(2007年2月取材)

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-顧客事例:2006年12月掲載
福岡大学様導入事例-統合認証基盤の構築〜ITによる学生サービス向上の第一歩〜

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