• 気候変動や災害に対するレジリエンスの強化

  • 災害(水害)に強いまちづくり

令和元年の台風19号は、広範囲に記録的な大雨を降らせ、各地で河川が氾濫し、多くの方々が被災されました。また、近年の異常気象で、局地的な豪雨による河川氾濫のリスクが高まっています。
河川の水位を監視するためには水位計が用いられますが、昨今は河川のほか用水路、溜め池などへ水位計の設置が数多く求められています。そこで近年、最新の技術・ノウハウを持ち寄りスピーディーに実装化を図るためにオープンイノベーションを採用し、従来の技術的枠組みにとらわれない新しい水防管理の開発が推進されています。
日本アンテナ様は、無線通信技術の知見を活かし「クラウド型水位計」の開発をしております。この取り組みを、当社も日本アンテナ様と協働して進めています。

当社の取り組み

「クラウド型水位計」では、基本的なコンセプトとして以下があげられています。
 

  • 新設および維持管理が容易でかつ、低コストの水位計を開発し設置を推進

  • 広範囲に多数の水位計が設置されることで防災情報を充実

  • 都道府県のみならず市町村にも使いやすい

  • 長期間にわたりメンテナンスフリー

  • IoT対応

独自の無線通信技術を武器に国内アンテナ市場で圧倒的なプレゼンスを堅持されている日本アンテナ様の水位計、無線通信技術と、当社のIoTプラットフォームサービス「J'sAID」を組み合わせることで、上記コンセプトの実現に取り組んでいます。

「J'sAID」は、利用量課金型(サービスサブスクリプションモデル)としてコストを抑えつつ、PoC(概念実証)のトライアル環境、お客さまのIoT活用モデルの検討を支援するサービスです。
センサーを含むデバイス技術の進展とクラウド環境の広がりにより、デジタル・トランフォーメーション時代(あらゆるモノがデジタルデータでつながる時代)に入り、最新ICT(IoT×BI×AI×クラウド)を活用した新ビジネスのアイデアを、PoC(概念実証)で検証しながらスピード感を持って立ち上げていくことが必要となってきています。このようなニーズにこたえるものとして、当社ではIoTプラットフォームをサービスとして提供し、企業が考える新しいビジネスの創出、新ビジネスモデルの具現化を支援しています。

「クラウド型水位計」においては、当IoTプラットフォームサービスを活用することで、作業開始から1か月で一次開発を完了し、実証実験をスタートしました。水位計からの計測データをクラウドに集積する、クラウドストレージに格納した計測ログ情報をアプリケーションで可視化する、危険水位をアラートメールを発することで警告する、といった仕組みを提供しており、その後も段階的に機能追加を重ねています。

クラウド型水位計(日本アンテナ様ご提供)

クラウド型水位計(日本アンテナ様ご提供)

クラウド型水位計

クラウド型水位計画面

社会への視点

「クラウド型水位計」の仕組みは2018年に実証実験を開始し、すでに一部都道府県では正式稼働をスタートさせています。今後、さらに多くの河川に設置されていくことで、地域の防災活動に役立てられていくことが期待されます。

当社はSIerとして多くの製造業の方とお付き合いがあります。ICT技術のパートナーを探されていた日本アンテナ様とは、以前からお付き合いもあり、企画の段階から密に議論を重ねながら、サービスモデルを構築してまいりました。
これからも、長年にわたってお客さまとともに育んできた信頼関係をもとに、各種デバイスメーカー各社との連携を強化し、IoTを活用したイノベーションを生み出していきたいと考えています。