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シミュレーションモデルで精度の高い予測

リプレイスの評価にあたって、完成したシステムとできるだけ同じ状態にして性能を評価(予測)できれば、それだけ課題も明らかにしやすい。実際にシステムを組んでみて実測ができればベストだが、期待通りの性能を確保できなければただの無駄遣いに終わってしまう。よほど潤沢な予算があり、特別な理由がない限りは、このようなトライアルはできない。

これに対して川井は、一種のシミュレーション技術で課題をクリアしようとする。システム構築後に発生するであろうトランザクションの種類や量についていくつもの条件を想定し、モデルとなるプログラムを作り、実際にデータを流してみたりしてコンピューターで性能を計算したり予測したりする。モデル・プログラムを作ってしまえば、さまざまなハードウエアの性能に応じたパラメーターを変更するだけで性能の変化も予測できるはずである。

サイジングの方法

「この手法を用いれば、サーバーやネットワークにどのような負荷がかかっているかをグラフ化したり、稼動状況を数値として明確に把握できたりします。この為、例えばお客様には、『誤差が15%以内ならば、このようなハードウエア構成でシステムを組むことが可能です』といったように具体的な提案ができ、投資判断が的確になるのです」
シミュレーションの優れた点は、業種や業態によって異なるお客様の要望にも柔軟に対応できる点にある。例えば、同じ金融機関でも、銀行は繁忙日のトランザクションを統計的につかみやすいので、システムにかかる最大負荷を予測しやすい。対して証券会社は、株式相場の変動によって予想外のトランザクションの急変が発生する。このためシステムは、多くのトランザクションを吸収できるような「余りの部分」を多く取っておく必要がある。シミュレーション技術を使えば、こうした違いを踏まえた適正なシステム設計が容易になる。

さらに、将来への備えができる点も大きなメリットだ。システムが完成した後に、ヒット商品の誕生や会社の業容の急成長によって、トランザクションが急増するケースがある。また情報の入力画面の使い勝手を良くしようとするだけでもトランザクションは増加する。例えば、1つのWeb画面ですべての情報を入力するか、数ページに分けて入力するかでは、トランザクションはまったく異なるのだ。

川井 雅之

「5年間使うつもりでいたのが、3年でシステム処理の限界を迎えてしまうということは珍しくありません。システムのリプレイスには早くても数ヶ月、長くて1年の時間がかかりますから、業務の拡大にシステムが追いつかない事態に陥る可能性もあります。これは大変な業務リスクです。しかしシミュレーションを使えば、事前に3年後や5年後のトランザクションの変化を予測したうえでシステム構成を決定できる。つまり先手を打つことができ、結果的に初期投資が生きるという訳です」

シミュレーション技術を確立するうえでは、日本総研ソリューションズがサーバーベンダーではないことが、実は重要なポイントになる。特定の機種を抱えたりしていないので、予測や評価がおのずとお客様本位の中立的なものになる。お客様本位のシステム提案をすることで、矛盾を抱えていたシステム構成の決定を、より理想的なものにすることができるのである。

(2007年06月現在)

期待が高まる「仮想化」と、その課題への対応→


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