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期待が高まる「仮想化」と、その課題への対応

システム構成の決定に際して、もう一つ無視できない流れがサーバーの「仮想化」だ。CPUやメモリーなどのサーバーのシステムリソースの使い道を固定するのではなく、OSやアプリケーションを柔軟に割り当て、ハードの利用率を高めるだけでなく負荷の変動に応じた構成の変更を自動化するのが仮想化技術だ。

川井 雅之

川井のめざすシミュレーション技術よるシステム評価の手法の確立でも、仮想化技術を無視する訳にはいかない。つまり仮想化を前提とした性能評価も行うのである。
「システムをリプレイスする際に、サーバーを統合したりして仮想化できないかというご相談が本当に多くなっています。5〜6年前までは、単純にサーバーの台数を増やす傾向にあったのですが、サーバーを設置する面積コストや電力コストがかさんでおり、仮想化技術を利用した統合への関心が高まっているのです」

仮想化技術が注目される背景には、コンピューターの機能を実際の業務でフルに使い切れていないという現実もある。これも一種の無駄である。それならば、仮想化技術によって1台のサーバーに複数のシステムを乗せ、CPUの稼働率を高めたり、日本の業務が終了した夜間には海外法人が利用するといったアイデアが生まれた。さらにサーバーの数が減るので、ライセンスの数を減らせるメリットもある。実際、「ライセンスが安くなるケースが多く、コスト削減には非常に有効です」と川井は言う。

仮想化メリット

仮想化技術は、メインフレームで利用され、すでに半世紀近い歴史がある。仮想化には、(1)物理分割、(2)論理分割、(3)仮想マシンなどの基本的な方法があり、そのうえで複数台の大容量ストレージ装置をネットワークでつなぐ「SAN(Storage Area Network)」やファイルシステムを備えた「NAS(Network Attached Storage)」などの仕組みがある。
仮想化技術により稼働率を改善できる一方、運用面の課題がある。従来のシステムでは「物理的なサーバ1台=1システム」と考えて管理をしてきたが、仮想化技術を利用した場合、サーバそのものの物理的な資源と仮想化された論理的な資源という2つの側面からの資源の管理が要求されてくる。仮想化技術の導入による新たな運用負荷の発生を防ぐということが大きな課題の1つとなる。

いずれにしても、「単体のサーバーを組み合わせたシステム構築でも、その性能を予測しにくいのに、仮想化するとさらにシステムが複雑になり性能は見えにくくなります。そこでシミュレーション技術を駆使して、仮想化を取り入れたシステムのリプレイス効果を把握できれば、適切なシステム構成の決定にまた一歩近づけるのです」

コンピューターシステムの世界は、「集中と分散」を繰り返す世界だ。それはコンピューター技術の発展に付随するもので、90年代以降の分散の流れは21世紀に入って集中化へと流れを変えた。コンピューター性能の飛躍的な向上が集中という流れを生み出し、この流れはしばらく続く。しかし、川井のコメントにもあるように、システムの中身はますます見えにくくなってもいる。

そうした状況のなかで、シミュレーション技術の確立は、喫緊の課題になっている。 「サーバーの処理能力が限界になっても、今までは我慢して見ているしかなかったのです。しかし、シミュレーション技術をベースにした評価ができるようになれば、こういう場合はここを仮想化して割り当てようといった機動的な対応ができるようになります。つまりシステム構築にあたってのシナリオが豊富になり、それだけムダのない、適正なシステムを構築できるわけです」

仮想化における運用上の課題

(2007年06月現在)

高度な技術力を要するパフォーマンス・チューニング→


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