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SAPシステムにおけるSOA対応 経営の可視化を高次で実現するフロント機能の革新

SAPのSOA対応。より柔軟でオープンなITアーキテクチャへ

経営の可視化による企業の価値創造のためには、個々の業務における様々なプロセスを可能な限り標準化することが欠かせない。システム投資においても、「一社一様」のシステム開発からパッケージソフトウェアの活用へという観点がますます重要になっている。同業・異業種間での業務提携や企業統合が進む最近の流れを考えたときにも、ERPなどパッケージソフトによるシステム標準化は威力を発揮する。ERPの高度活用が、いまあらためて経営の重要な課題になってきているのだ。
その一方で、ERP自体の技術革新も進む。2004年ごろから新しいコンセプトとして業界内で叫ばれ、2007年には大規模な導入事例も登場している「SOA」化の波である。

SOAは「個々のシステムを“サービス”としてとらえ、業務プロセスにのっとって各サービスを連携させる」という概念だが、それを「エンタープライズSOA」という名称で積極的に主張しているのが、ERP最大手のSAPだ。これまでの巨艦巨砲主義ともいえるアーキテクチャを一新し、SAP NetWeaver を技術基盤にすることによって、既存のメインフレームシステム、カスタムアプリケーション、SAPモジュールを連携させながら、Webサービスなどの標準技術を導入しようというもの。ビジネスの変化に対応できる、適応力の高い、柔軟かつオープンなITアーキテクチャが実現するとされる。
SAPの内部構造としても、これまでのバージョンはCやABAPプログラミングによって書かれていたのが、最近登場するコンポーネントはJavaベースで作りかえられている。Javaのインターフェイスを NetWeaver の製品体系に組み込みながら、既存の非SAPのシステムとも接続性を高めるように、アーキテクチャに重大な変更が行われている。

コンポーネントをJava化することで、これまでRFCプロトコルで行われていたSAPシステム内のデータ交換が、XMLベースで行われるようになった。また、Webサービス対応機能を各システムが標準装備することで、フロントの入力部分が、Webブラウザ中心に設計できるようにもなった。SAPが提供するJ2EEベースのWebアプリケーションサーバを開発環境として使う意義も大きい。今後は同サーバのアーキテクチャ上にさまざまなアプリケーションをコンテンツとして載せていくことで、データ連携、システム連携が容易になるのだ。
「必要なときに必要なコンポーネントを組み合わせて、必要な情報を得られる」というSOAのコンセプトは、たしかに良いことづくめのようである。

とはいえ、SAP導入済みのすべての企業がSOA対応に積極的とは、必ずしもいえない。二の足を踏む要因はどこにあるのだろうか。
「SAPによる業務改革をコストではなく、投資と考える先見的な企業を別にすれば、SAPを導入したのはよいものの、その後は、バージョンアップもままならないという“塩漬け”の状態の企業が少なくありません。こうした企業の多くが、SAPシステムの保守を導入SIerなどにそのままアウトソーシングしていますが、保守外注化による外部コスト増に負担感を感じる企業もあるでしょう。さらに、社内情報システム部門のスキルの空洞化を心配するむきもあります」と指摘するのは、日本総研ソリューションズ・ERP開発本部・第一ERP統括部・ベーシスソリューション課の林大介・ITアーキテクトだ。
「そうしたITの現場では、SAPをバージョンアップしてSOA対応を進めることで、将来のシステム開発が容易になることはわかっていても、そのことを経営トップに充分訴求できていない」“もどかしさ”を抱えているというのである。

(2008年03月現在)

経営の可視化のためになぜSOA対応が重要なのか→


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