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テーマ2優れたPMの能力要件とは?

吉田 今回わたしたちは、PMPのスキル保有状況やPMとしての資質、過去のプロジェクト実績などを勘案してITプロとしてのPMの認定作業を進めているわけですが、そもそもPMに期待されているものは何かをもう一度、議論しておきましょう。
そもそもPMは、プロジェクトに対して非常に強い権限を持っています。同時にリーダーシップやコミュニケーション能力など、人間的な部分での能力が強く求められてもいます。
安原 PMに求められている能力と、仕事への期待は二つあります。まず自社スタッフや社外のパートナーなどの能力を見極めて適切に要員を配置し、結果として品質の高い仕事を納期までに完成させるチームオペレーションができることであり、いまひとつは、お客様との関係で独りよがりにならずにニーズを的確につかみ、顧客満足を向上させることです。 執行役員・第二SI本部長 安原詩朗
吉田 PMP関連のテキストを読むと一番最初に出てくる能力要件が、「PMは誰とでも仕事ができる」です。これは八方美人的な仕事をするという意味ではなく、「人の能力を導き出す能力」という意味だと思います。実際、PMP資格はIT業界のためにのみ作られたのではなく、建設会社やプラント会社、商社に勤めている人たちなど、チームプレーにかかわる多くの人々が取得しています。
安原 チームプレーの最大の狙いは、多くの人たちの能力を結集して2倍、3倍の力に変換することです。言葉を換えれば、PMの最大の仕事はチームにあるボトルネックを解消することなのです。
吉田 ところがプロジェクトによっては、PM自身がボトルネックになってしまっているケースもあります。
安原 問題はそこにあって、PMだって1人の人間ですから1日は24時間しかありません。複雑な課題を整理して仕事を振り分けていくのですが、その振り分けが、あるスタッフにとっては過大であったりする。総じて、振り分けがうまくできているチームは、プロジェクトの過程で山や谷があっても満足できる結果を出すものなのです。
執行役員・ITコンサルティング本部長兼技術本部長 吉田和隆 吉田 問題が発生した時に派遣される「火消し役」のPMに求められるのは、現場の情報を正確に収集し、そのプロジェクトの目的が何であったかを再認識させ、そのうえで打開策を提示してお客様との調整を図ることです。たとえばシステム全体の機能や開発対象をサマリーした1枚の絵をまとめ、到達点と現状を分かりやすく説明し、お客様や会社の上層部に対策を的確に報告する活動がとても重要です。
安原 それができないと、結局、にっちもさっちもいかなくなります。気がつくと大きな赤字を抱えたままプロジェクトが進行してしまい、プロジェクトにとって重要な決断ができなくなってしまいます。結局、常に大所高所から冷静にプロジェクトを見ていられる能力なのだと思います。予算超過や納期遅れがないように常にチェックとコントロールを怠らない。
吉田 最悪の場合、PM自身が自らを見失っている残念なケースもあります。
安原 PMの重圧は大変なものです。特に問題に直面したプロジェクトに応援に出たりするときは、お客様への責任や現場のメンバーのモチベーションの低下など多くの課題を抱えるので、PM本人も相当、疲弊します。しかし、苦境を克服して顧客やプロジェクトメンバーから「また一緒に仕事したいですね」と言ってもらえる喜びは何事にも代え難い。
吉田 そうですね。それが本当に、最高の褒め言葉であり、PMという仕事の魅力だと思います。特に最近は、プロジェクトにもスピードが求められ、半年から1年程度など、短期間で状況を掌握し結果を出す事が求められています。こうした状況のなかで、システムの要件定義などをきっちりと行い、プロジェクトを成功に導くためにPMの役割はますます重くなっています。したがって、このような有能なPMは、会社としても十分に評価すべきですね。

(2008年04月現在)

3.困難なプロジェクトへの対応で分かるソリューション・プロバイダの実力→


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