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テーマ3困難なプロジェクトへの対応で分かるソリューション・プロバイダの実力

執行役員・ITコンサルティング本部長兼技術本部長 吉田和隆 吉田 プロジェクト・マネジメントの話になると、どうしても品質・納期・コスト面で運営が難しいプロジェクト(トラブル・プロジェクト)を避けて通れません。それだけベンダーは、品質確保に頭を痛めているわけですが、トラブル・プロジェクトがなぜ発生するかという構造的な要因をPMは十分に理解していなければなりません。
安原 むしろ、トラブル案件からこそPMに求められる能力が、よりはっきりと浮かび上がると思いますよ。
吉田 トラブルを引き起こすプロジェクトの半分はまず、契約段階で“トラブルの種”を抱えています。つまり、どのようなシステムを、いくらぐらいの予算で作るかがきわめて不明確なのです。
安原 最近では、企業のIT投資も一巡し、システム再構築のプロジェクトが多くなりました。そこにトラブルの火種が潜んでいます。お客様は、「現行システムを前提にして」とおっしゃるが、既存のシステムのドキュメントは未整備のままでお客様もシステムの細部まで理解されていない状況が多い。当初見積もりなどでは、その分析作業がすぽっと見落とされていて、思わぬコスト増になるケースが増えています。また、お客様は、聞いてくれた要求はすべてやってくれると考えますから、「できない」「やってもらう」と対立して調整がつかなくなってしまうのです。 執行役員・第二SI本部長 安原詩朗
吉田 残り半分の火種は、製作段階における「要件定義」のあいまいさでしょうか。
安原 そうです。プロジェクトの期間がどんどん短くなってきていますから、各工程での詰めをあいまいにして先送りすると、そのツケがどんどん大きくなります。特に、要件定義が重要です。それは自分たちがどのようなシステムを構築するのかを、お客様と十分に共有する作業にほかならないからです。
吉田 わたしはいつも、課題には「未決」と「未済」があり、明確に区別すべきだと考えています。未決とはまだ決定していない事柄であり、未済とは決定したことをまだ実施していない事柄です。未済ならば、計画に基づいて実行すればよいのですが、各局面の未決事項を放置するとキズが大きくなります。しかし、時間に追われて未決のまま次の工程に入りたくなる誘惑が、常にあります。
安原 PMとして一番留意しなければならないのは、プロジェクトの目的そのものを喪失してしまうことです。「あれ、俺、何を作ろうとしていたんだ」とPMやメンバーだけでなく、お客様さえも見失っていることが間々あります。トラブル・プロジェクトのほとんどが、こうした「目的喪失症」を患っています。
今回、ITプロとしてのPMの認定には、すでにラインで部長や課長を務めている社員にも実績に応じて認定を行います。なぜ、そのような仕組みにしたかといえば、第三者としてプロジェクトを冷静に評価できる人間がいる重要性を考えたからです。ITプロに認定されたPMが、「そこがおかしくなっていますよ」とセカンドオピニオン的に指摘できる体制を作れば、お客様にご迷惑をおかけせず、わしたちの仕事のリスクも軽減できるのです。
吉田 そうですね。すでに日本総研ソリューションズではQAの体制やプロジェクトの標準が整備されているので、今回のITプロPM制度と相まって実践性の高い内容にしていきたいですね。

(2008年04月現在)

4.豊富な実績とナレッジが顧客満足の基盤となる→


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