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テーマ4豊富な実績とナレッジが顧客満足の基盤となる

吉田 対談風景わたしも長くPMとして活動してきましたが、優れたPMと一口で言ってもさまざまな個性や能力がありますね。ちょっと極端な言い方をすれば、トラブル発生時には強権君主となって強引にスタッフをリードするタイプのPMもいれば、ルーチン作業が中心の保守的なプロジェクトでは、仕事の意味を懇々と説く伝道師のようなタイプのPMもいます。ほかにもさまざまなタイプのPMがいますが、いずれにせよプロジェクトの状況に応じたバランスの発揮が必要ですね。
安原 わたしの感覚的な意見ですが、PM自身の本来的な個性では、技術力もあり仕事を切り分けられる教祖的な雰囲気を備えたタイプと、技術はさほど詳しくはないのだけどきちんとメンバーをコーディネートしている木訥なタイプの2つがあります。
吉田 面倒がらずに人をまとめていくメンタリティーという部分は共通しているんですね。
安原 プロジェクトにはお客様との関係維持とか、メンバーの能力と性格の把握、技術的な挑戦等々、たくさんの課題があります。しかし優秀なPMは、勘所をつかまえるのがうまい。広く浅くやってもダメだし、それが分からずに深く入ってもダメです。限られたプロジェクト期間で、複雑な組み合わせがあるなかで、優秀なPMにはポイントを見つけ出す嗅覚(きゅうかく)のようなものがあります。
吉田 そうしたPMを1人でも多く育てていくためには、教えられる部分と現場で自ら学んでもらう部分がありますが、安原さんは人づくりのポイントはどのあたりにあると思われますか。
安原 知識は、もうこれは前提にしか過ぎません。やはり一番効果的なのは成功体験が豊富な優秀なPMの下に次のエースを付けることでしょう。仕事の状況変化には一つとして同じものはありませんから、状況に対応できる知恵を学んでもらう。別な言い方をすれば、多くの先進的な現場経験を持つベンダーこそ、ナレッジを競争力に変換できるのです。
吉田 メンタリングとナレッジマネジメントですね。メンターとメンティーを明確にして互いに自覚を持って仕事をし、学んでもらう。日本総研ソリューションズでは昨年10月から現場の中堅を対象にしたPM実践セミナーを開催しています。業界の著名なPMにも講師を依頼するなどしていろいろな体験を共有していますが、とりわけ参加メンバーによる成功・失敗体験の事例紹介には関心が高く、研修効果も大きいですね。
安原 成功体験が豊富なPMに帯同して勉強してもらうのは、実は成功体験が豊富なPMは、失敗を分析して次に生かせる力を誰よりも備えているからなのです。「そうか、そうやって克服してきたのか」という話には、まるで山林の地下水のように栄養豊富なミネラルが含まれています。つまり教育、成長効果が高いのです。
吉田 「なぜ・なぜ」を5回繰り返せば、真の原因が見えてきます。真の原因が把握できたら過去の経験を通じて得た教訓を生かした対策を立案し、プロジェクトを成功裏に運営することでお客様に満足いただくと共に、後輩の育成にもつなげていくことがITプロに認定されたPMの大きな仕事でもあるわけですね。
安原 ITの世界では、プログラミング言語の進化などさまざまな変化が起きていますが、プロジェクトの基本的な流れや勘所は、昔も今も大きく変わってはいません。新技術が分かるからと無手勝流にならないようにする。それを見極めて、本当の標準とは何かを探り、伝えていくのがPMの使命でしょう。
吉田 先ほども申しましたが、日本総研ソリューションズは豊富な実績を持ち、それをナレッジマネジメントして人材育成につなげると同時に、ITプロの認定制度では高度な専門性を客観的に認定する仕組みを整えました。これらの資産と取り組みがクロスすることで、他社にはない優れたプロジェクト・マネジメントと品質をお客様にお届けできます。ITプロ制度の創設にかかわった者として、胸を張ってお客様と向かい合えると自負していますし、ご期待いただきたいと思います。
執行役員・ITコンサルティング本部長兼技術本部長 吉田和隆

吉田 和隆
日本総研ソリューションズ
執行役員
ITコンサルティング本部長 兼 技術本部長

1974年 早稲田大学 理工学部 工業経営学科卒業
1974年 日本アイ・ビー・エム株式会社に入社
主として銀行のお客様担当のシステムズ・エンジニア、プロジェクト・マネジャーを歴任
2002年 金融機関全体のデリバリー部門の責任者としてサービスビジネスを担当
2004年 同社 執行役員.金融ソリューション・センター担当就任
2006年 日本総研ソリューションズ 執行役員 ITコンサルティング事業本部長 就任
2008年 日本総研ソリューションズ 技術本部長 兼任

安原 詩朗
日本総研ソリューションズ
執行役員
第二SI本部長

1976年 立命館大学 理工学部 電気工学科卒業
1981年 株式会社日本総合研究所の前身、日本情報サービス株式会社に入社
プロジェクトマネジャーとして大阪地区の顧客プロジェクトに参画
2007年 日本総研ソリューションズ 執行役員 第二SI本部長 就任
執行役員・第二SI本部長 安原詩朗

(2008年04月現在)


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