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フェイルセーフ思想の取り込みと本番リスクの解消

2008年5月段階で、4システムが事前検証を受け、今後は順次、本番稼働後検証を受ける。設計・開発部門にとっては、最終関門にうるさ型が登場してきたことになる。実際、腰原も、うるさ型のイメージが広がるのを懸念していた。しかし、設計・開発陣の反応は腰原の予想を裏切るものだった。

「運用段階への考慮は確かに十分とはいえなかったね」「フェイルセーフ思想を取り込んだシステムの開発は、一部のミッションクリティカルなシステムだけのものではなく、これからは当たり前のものになる。そのフレームワークを提供してくれるのはありがたい」。なかには、「運用って、そこまでやってくれるんだ」と失礼な(!)反応を示す人もいた。

「設計・開発から運用側にきちんと引き継ぐ、というのは一つのものづくりの思想なんですね。運用側は、数千という膨大な数のシステムを管理しており、アラームが発生する際の兆候や具体的な現象を熟知しています。しかし、システムは複雑な要件を実現すべく構成されており、独自の判断でシステムには触れないので、開発担当者に連絡を取らなければ動けません。一方で開発担当者は、構成全体を把握しているためコマンドを一つ書き換えれば直ると簡単に考えがちです。このギャップを埋めることが品質向上にほかなりません」

腰原 潔

検証システムの導入は、アウトソーシングを利用している企業側のメリットも大きい。トラブルのない安定運用は、ミッションクリティカルな業務運営には不可欠なもので、その精度が向上するのはお客様のお客様、つまりエンドユーザーのお客様への信頼をさらに高めることになる。
そして検証システムは、今年度から導入された内部統制問題への一つの対応にもなる。内部統制では、システムの管理・運用も重要な監査項目になっている。一方で、コスト削減のためにITシステムのアウトソーシングは当たり前のことになってきている。こうしたなかで、フェイルセーフ思想を十分に採り入れた品質と精度を提供できる検証システムは、内部統制に対する物理的・時間的負担を大幅に削減することにつながる。

「最近、お客様も設計・開発者も、本番後の運用リスクというものを非常に意識されるようになりました。トラブル案件は、トラブルを引き起こす要因を仕事のどこかに内包しています。また、シミュレーションを活用したりして予想外の事態が起きないかなどについて検証を重ねています。わたしたちの検証システムは、運用側からトラブルの芽を見つけ、フェイルセーフの技術を盛り込んで解消するもので、それは、オペレーションミスに対するリスクを解消する有効な手だてになります」

(2008年06月現在)

蓄積された運用ノウハウをてこにISO/IEC 20000の認証取得を目指す→


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