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PMの仕事に正解はない。嫌われ役もまた仕事だ

 久富は、1966年に福岡で生まれた。大学の経営学部を卒業した後、「コンピューターのコの字も知らなかったが、コンピューターを勉強したいと思い」日本総合研究所に入社した。
  最初は金融機関や電気メーカー向けのホストシステムの開発補助を担当し、3年ほど経ったときに社内公募でパーソナル・コンピューター(PC)による小規模システムを構築する部署への異動に応募した。第1号の社内公募だった。

プロジェクト・マネジャー 久富 克之

  ダウンサイジングの流れが進み、クライアントサーバー型のシステム開発が始まった頃のことだ。九州と神戸で水先業務を行っている企業の配船スケジュール管理と、それに併せた請求書作成システムをつくった。
  スタート当初の予算規模は数百万円。チームは、久富を含めて4人しかいなかった。

 「でも思い出でのある仕事でした。プロジェクトの全体像は見えるし、自分でハンドリングしたりジャッジもできる。システム構築の後には保守作業も受注でき、結局、3年ほどかかりきりになりました。自分でつくった、という感じでしたね」

 プロジェクト・マネジャー(PM)の候補生として“武者修行”が済んだところでERP開発本部に移り、2007年にITプロフェッショナル認定を受けると間もなくHCMソリューション課を任されることになった。

  しかしHCMソリューション課の課長としての出だしは、きついものだった。前任者が担っていた大手企業のシステム構築が予想以上に手間取り、そのまま作業を進めれば明らかな「コスト超過」となる危険信号が点っていたのである。顧客企業には、不信感も芽生えていた。

  「予想以上に手間取っているから追加予算を、という訳にはいかない。とにかく、お客様と当社のスタッフのすべてに現状の課題と対処すべき方策を包み隠さず公開し、チームメンバー全員のベクトルを合わせることに専念しました。なんとか所期の予定までに戻しましたが、PMである僕は、お客様にもスタッフにも言いたいことを言うので、嫌われ役ですね。でも、それでいいのだと思います。仕事が一段落したときに、わたしではなくスタッフがお客様から『よくやってくれた』と評価されることがPMの仕事であり、わたしも本当に嬉しいのです」

  久富は、そう話したうえで、「PMの具体的な仕事のやり方に正解はないと感じています。言葉を換えれば、泥臭いのです」と語った。
言わんとするのは、プロジェクトでは最終的に所期の要件を満たし、お客様満足を高めなければならないが、そこに至る道のりは、スタッフの力量や性格、顧客企業の社風などによってまったく異なっているということ。

 「プロジェクトとは、最終的に1着でのゴールを定められた競争で、しかもレースの途中に障害物競争や借り物競走も組み込まれている。スタッフたちが、『この障害はこう避けましょう』『これは、あそこから借りてきましょう』などと自発、自律的に改善に向かうような環境、ムードをつくるのがPMの仕事だと思っています」

(2009年08月現在)

PMとは、コンサルとテクニカリストが融合した仕事→


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