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ITプロフェッショナルは、相対座標で自分を評価する仕組み

 小林が考える理想のプロジェクト・マネジメントとは、「PMがばたばた動かなくても、チームメンバーが自律的に動き、常に次へ次へと布石を打っているような状態」だ。
 そのために小林は、積極的に権限移譲を行い、踏み込まなくてもよいところには踏み込まないようにしている。

 「わたし自身にいろいろな思いがあるので、踏み込んでしまうとあれこれと口うるさく、実際、そう思われているでしょう。ですから、権限移譲を自分に鞭打ってでもやっています。ところが、それがまた、小林は何もやっていないと、と怒られる一因になったりもするのです」と笑う。

 それはPMとして誰もが抱えるジレンマだ。
 人は、失敗しないと本質的に課題を理解しない。だから、たとえ失敗に向かっているように見えても黙っている。しかし一方で、PMとして失敗をみすみす放置しておくわけにはいかない。どの段階でPMとしての判断を現場に降ろすか。その葛藤は今でもある。

 そうした葛藤を、より根本的に解決するテーマとして不動産システムを構築している頃から浮かび上がってきたのが「スキル移転」だった。自分ならばスムーズにやれることも、他のメンバーは苦労している。
  そもそもプロジェクトは1人でできるものではない。PMが旗を振っていれば済むものでもない。チーム全員が目標と到達点を共有し、努力した結果が成果であり、PMはそのリーダーでしかない。といってメンバーにPM目線でのものの見方を理解してもらわなければ、プロジェクトの自律的な流れをつくることさえできない。

 「自律的な流れができないと、チームメンバーとぎくしゃくしたり、自分だけが思い悩んだりして悪循環です。よくよく考えてみれば、ある作業を何故に自分はスムーズにできるのか、何故に自分にしかできないのかといった点が見えていないから上手くいかないのではないかと気がつき始めたのです」

 それから先は、さすがにPMである。「スキル移転という小林自身のプロジェクト」を立ち上げ、PDCAを回し始めたのだ。
  自分のどのようなスキルを、誰に、どのように移転するのか。移転をスムーズに行うための仕組みを構築できないか。そのために方法の体系化は可能か等々、小林がインタビュー前に参考に届けてくれた書類には、課題や過去の取り組み結果が記述されていた。

プロジェクト・マネジャー 小林 智昭

 「とてもとても及第点を出せるようなレベルではありません。きっと小さな事から少しずつ移転していくのでしょうが、その小さな事がやっと見えてきたぐらいの状態です」

 好きな自動車に乗り、「日本全国B級グルメの旅」に出るのが趣味だ。広島の唐辛子つけ麺、富士宮の焼きそば、果ては北海道帯広には豚丼を食べるために飛んだ。この好奇心こそ、PMとしての小林の原点なのかもしれない。

(2009年09月現在)


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