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“普遍的な開発力”を育てるために現場では学べない体系的な経験とスキルを与える

 JDCは、2008年入社のシステムエンジニア志望の新入社員から受け入れを始めた。新入社員は4月から8月末までの基本研修を終えるとJDCへ配属になる。そして2009年9月以降、順次、現場配属が始まった。同様に、2009年入社の社員もまた2009年8月からJDC配属となった。

ITアーキテクト 河崎 晃

 「JDCのミッションは、4つあります。まず、(1)全社共通の開発センター機能を果たすこと。次に、(2)若手技術者の均一、かつ体系的な育成を行うこと。これらを通じて (3)開発技術の全社標準化を推進し、結果的に(4) 内製化による外部流出コストの削減を図ることです。実装スキルを身につけ、標準化も分かるようにする。しかし本当に身につけて欲しいのは“普遍的な開発力”であり、システム開発のプロとはどのような力を備えるべきかを考えるようになることです」

 JDCは、学びの場であると同時に開発プロジェクトの一翼を担う場でもある。まだまだヒヨコ同然のシステムエンジニアたちは、数名ずつのチームをつくり、その上にサブリーダーやPMが指導者兼マネジャーとして付く。また品質を専門にチェックする要員も側面から支援する。プロジェクトの工程を実際に担うことで、現場ではなかなか体系的に学びにくいプロジェクトの主要なタスクと、それを実現するために必要なITスキルを学んでいく。

 その過程では、単にJavaやSQLといった個別の技術を学ぶだけでなく、各種の技術がプロジェクト案件全体のなかでどのように利用され、逆にどのようなトラブルにつながったりするのかなどを実践的に学ぶ。さらに、実際のプロジェクトの工程を担当することで、プロジェクトでのコストや納期の重要性、さらにお客様の視点で考えて提案する姿勢、困っている仲間を助け、組織に貢献することなども同時に考えさせ、実行させる。河崎の言う「普遍的な開発力」とはこういう意味である。

 プロフェッショナルとしてのコンピテンシー(能力)を列挙すれば膨大な項目になる。小さなものでは、“お作法”と呼ばれる細かなチェック項目がある。たとえば、業務用のシステムで年末から年初につながる日付処理や、桁が1つ増えるときなどの処理だ。これらは当たり前のものだが、教科書には書いていない事柄も多い。同時に完成後のシステムテストでは最も大きな問題になる部分だ。

 「いくつもの基幹ソフトやアプリケーションを使うなかで、些細だが、大きな問題につながるお作法は、先輩たちが忘れることなく教えていく必要があります。そうした課題をまとめ、共有していくことがまさに標準化への第一歩です。またそれが“教える文化”をJSOLに根付かせていくことにもなります。個人的には、未来のJSOLを担う人たちに3年ぐらいはJDCで学んで欲しいと考えていますが、それは予算や組織運営なども含めた今後の課題です」
 JDCへの河崎の夢は膨らむばかりだ。しかし、それは無理もない。JDCの発足に至るまでの河崎の危機感は並大抵のものではなかった。

(2010年01月現在)

システム要件の複雑化、高度化とJSOLが抱えていた課題→


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