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人の創造性を高めるSAPアプリケーション開発を

業務改革にとどまらず、事業変革そのものを促すERPソリューション。なかでも独SAP社製ERPパッケージは、世界で最も活用されている。しかし、複雑な商慣行を持つ日本などでは活用には改良が必要だ。JSOLは、SAPをベースとしながらさまざまな業務プロセスに対応できるテンプレートを開発してきた。JSOL認定ITプロフェッショナル「アプリケーションコンサルタント」であり、ERP開発本部ERP開発第2部第1課課長の高田理紀は、「人が本来なすべき仕事に専念し、創造性を発揮できるERP導入論」を探り続け、多くのノウハウを蓄積してきた。

 どのような業界でも、激変する環境に適応して生き残っていくには、業務内容とプロセスを常に見直し、業務運用を最適化するBPR(Business Process Reengineering)が不可欠だ。そして、ITの側面からBPRを支援するのがERP(Enterprise Resource Planning)ソリューションである。経営資源の有効活用の立場からあらゆる業務を統合的に把握、管理し、経営効率化の道筋を示す。ERPパッケージの最大手が独SAP社であり、そのERPパッケージ「R/3」は、世界の主要企業1万社以上に導入されている。

 2009年暮れ。世間はすでに仕事納めとなり、一足早い正月気分に浸っているとき、高田は年明け1月5日から稼働を開始する、ある製薬メーカーの基幹システムの最終点検に追われていた。基幹システムはSAP社製ERPパッケージ(以下、SAPと略)で構築されている。

 「どのプロジェクトでもそうですが、稼働直前というのはいつもドキドキ、ハラハラです。もうこれ以上は、と思うまでテストを繰り返しても、実際の稼働は別物ですからね」

 高田は、この製薬メーカーの親会社のSAPの基幹システムもプロジェクトマネジャー(PM)として構築した。抱えている課題は親会社と子会社であっても異なる。まためざす事業目標も異なる。ただ、製薬業界のシステム構築を多く手がけ、“土地勘”があることへの発注者の期待は大きい。実際、製薬業界へのSAPの導入では、JSOLは圧倒的ともいえるシェアを誇っている。

 SAPは、まさにERPの世界標準パッケージと評価される。しかし、一つだけ難がある。そのまま使うと、パッケージの仕組み(業務プロセスの考え方)に、仕事のやり方を全て合わせなければならないのだ。それも一つの業務改善だが、同じ業界でも国によって流通ルートや商慣行などは異なっている。それを無視した仕組みでは、逆に効率は低下してしまう。

 たとえば日本の製薬業界は、独特の慣行をたくさん持っている。医薬品は通常、医薬品メーカーから卸売り会社を通じて病院や薬局に販売される。医薬品メーカーは、どこの病院に自社の薬が販売されたかを管理する必要があり、その情報(実消化)を卸への販売実績以上に重要な営業情報として分析している。請求・回収業務においては、卸売り会社が病院や薬局へ販売した実績で、医薬品メーカーがリベートを支払う商慣習があり、また中小医薬メーカーは卸売り会社の販売分しか代金回収できない取引も残っている。一方、製造業務においては、医薬品メーカーには、製造工程・品質管理で守らなければならない基準が法令で定められており、生産システムなどにも法令基準に定められた品質確保の検証作業がなされていることの証明が求められる(バリデーション)。しかし、これらに対応するためには、ERPパッケージに標準として用意されていない機能の実装(アドオン)や、高度な導入方法論が必要である。

 「10数年前から、SAPを基盤としながらも、業界や企業毎の仕事の仕方を考慮したアプリケーション(テンプレート)を自社で用意することがシステムベンダーの大きな課題となってきました。私たちも、当初は試行錯誤の連続で、成功事例を丹念に検証してノウハウを蓄積し、各業界におけるテンプレートの充実に力を注いできました。製薬業界のSAP導入で、JSOLが豊富な実績を誇っているのも、地道にテンプレートの拡充、言葉を換えれば顧客企業の置かれた業界の慣習や動向への対応に努力してきた結果です」

 その集大成とも言えるのが、製薬業界に限らずERPを短期間、低コストに導入できるテンプレート集「J-Model」の開発だった。

(2010年02月現在)

顧客に学び、さまざまな業務パターンに対応したテンプレートをつくる→


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