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「人を支援するIT」。基本発想はサル学研究に

 高田は、アプリケーションコンサルタントと呼ばれる分野のITプロフェッショナル職。テンプレートに象徴されるアプリケーションの開発は、簡単に言えば、最先端のITやシステムを気軽に使えるようにする仕事だ。  なぜ高田が、このアプリケーション分野に自らの足場を置き、専門職であるアプリケーションコンサルタントをめざしたのかを実感できるエピソードがある。高田が、京都大学理学部ではサル学を、また大学院では文化人類学を専攻していたことだ。

 理学部時代のサル学研究では、「言葉が通じないことのもどかしさを感じ」、大学院の文化人類学専攻では「幼稚園で子ども達の行動分析」を行っていた。しかし、そうこうしているうちに、見て、考えて、書き表すという観察者、研究者の枠を超えて、実社会の中に分け入り、様々な人と体や思いをぶつけ合いながら「モノ作り」をしたいと考えるようになる。
  JSOLの源流である日本総合研究所は当時、「シンクタンクではなくDOタンク」というスローガンを掲げていた。パソコンの立ち上げ方さえも知らず、プログラミングには抵抗感さえあった高田だが、“DOタンク”というスローガンには強く共鳴した。“DOタンク”は、人類学のフィールドワーク精神と思考の両方を示しているかのようでもある。

 「ITプロフェッショナルである私が、こんなことを言ってはいけないのかもしれません」と言いながら続けた。
  「今でもコンピューターそのものを極めるという気はありません。距離感さえあります。ですが、コンピューターを使って人が何をでき、コンピューターが何を支援できるのかには大いに興味があります。ITと人とのコラボレーションとでもいいますか、人にとっては使いやすく、お節介や邪魔をせず、お互いの役割を意識した対話的なインタフェースを通じて人を助けている、そんなITを形にしてみたいと思います」

 それはつまりSAPにおいても、データの入力や操作などは簡単にし、浮かび上がる数字を読み解き、創造的な仕事を生み出す方法を提供したいということ。だから、「基幹システムはシンプルに使えるものほど良いと信じています。テンプレートは、その象徴です」

 コミュニケーションスキルについての著作があるほか、ナレッジマネジメントやロジカルシンキングをテーマにした講演活動が多いのも納得できる。
  個人的には、生産管理を支援するアプリケーションに強い関心を持ち続けている。生産現場では、作業手順や工程管理が厳密に定められている。にもかかわらず、人であるが故に思い通りにいかないことが多々ある。体調が不良だったり、家族とけんかをして気に病んでいたり。さらには、取引先でトラブルが起こったり、急な需要変動の波が襲ってきたりして、思いがけないトラブルや緊急事態が発生したりすることもある。これらにITはいかなる支援ができるのか。

アプリケーションコンサルタント 高田 理紀

 「非常に人間臭い要素が現れやすいのが生産現場であり、それを取り巻くサプライチェーンだと思っています。欠品を出さず、コスト効果も出るような支援システムとはどんなものなのか。ものづくりがより良く変わっていくことを前提にしたシステムを考えてみたいですね。型にはめようとすれば働く人に無理を強い、ものづくりの喜びもなくなる。回答はまだありませんが、ずっと宿題だと思っているんです」

(2010年02月現在)


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