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長期安定的な「連携」の実現を目指して

 システム統合基盤のフレームワーク開発にあたって最も重要なポイントになったのは、各システムの「連携」をいかに実現するかであった。
 それは各システムがいかにつながるかというインターフェースの問題であり、かついかに長期的に安定したものとして形づくるかを明確にすることでもあった。

 当初は、各システムが相互に連携する手法が検討された。しかし、これではシステムに多大な負荷がかかってしまう。たとえばA、B、C、Dという4つのシステムがあったとしよう。そして住所情報を共通に利用する仕組みをつくろうとしたとする。つまり、Aで住所情報の構成が変わればBもCもDもその対応が必要となるというものだ。
 そのために4つのシステムが直接につながりあうとしたらA⇔B、A⇔C、A⇔D、B⇔Cというように6つのつながりを設定しなければならない。最低でも数十のシステムが稼働している地方自治体では、このつながり=連携方法ではとんでもない負担がかかってしまう。

 「システムが1対1でつながる、いわゆるスパゲティ連携では、情報提供元のシステムが変更されたときの対応が、むしろ困難さを増します。そこで共通に使う情報は各システムから切り離した別のシステムに移し、それこそが統合基盤なのですが、そこに情報を集め、各システムが適時照会に来るようにするとシステムの負荷も少なく済みます。いわば統合基盤がシステムのショックアブソーバーの役割を担い、システム変更という衝撃を吸収してしまうのです」

ITアーキテクト 山科 純

 一方、データが集約されたり照会したりするには、個別のシステムと統合基盤の間に情報を受け渡しする仕組みが必要だ。一般にシステム間の連携のためには「アプリケーション・プログラム・インターフェース(API)」といわれる仕様の取り決めがなされる。統合基盤の場合、データの受け渡しは、関連する情報を塊にして扱う形式を採るという取り決めがなされた。
 つまり、共通情報が入っている箱ごと交換してしまうようなもので、箱の中の変更された箇所と関連をもっているシステムだけが変更への対応を行えば良い。一つの変更がもたらす影響範囲が限られるというか、それぞれの機能は相互に連携しているのだが依存性が弱い仕組みだ(疎結合)。

「システム間の連携APIをどのようなものにするかは、システムの評価にも直結する重要なポイントです。ただ、わたしはマルチベンダーが多い地方自治体のシステムでは、冗長でラフな結びつきである疎結合のほうがシステムは安定するし、使い勝手も良いと考えています」

 統合基盤では、このAPIの安定化に関するアプローチを全体的に適用し、さまざまな部品で構成されるフレームワークを形作るとともに、サービス指向的基盤として発展させている。それはつまり、山科の採用したソリューションそのものが、非常に柔軟で成長しやすいソリューションであったということを意味している。

(2011年03月現在)

ソリューションが短期に進化をとげる訳→


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