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苦労を重ねて生み出した故に愛着のある統合基盤ソリューション

 山科は、システム統合基盤のソリューション開発に当初からリーダーとしてかかわってきたが、実はそれは、「本当に苦労に苦労を重ね、相当にまいった体験の末に生み出されたソリューションでもあった。

 1962年に大阪に生まれ、関西大学の大学院を卒業して86年に日本総合研究所に入社した。大学院は土木工学が専攻で、橋梁の構造解析の研究を続けていた。そのため日本総研入社後も、大阪にあった構造解析関係の部署に配属となった。
 原子力発電所などの構造解析やシミュレーションに携わった。さらに航空機の胴体の強度解析を支援するシステムや、船舶の設計支援システムなどの開発も担当したことがある。

 「4カ月間の東京出張を命ず」という辞令を受けとったのは2003年のこと。A区での統合基盤構築による経営改革プロジェクトの開始にあたり、実際にシステム化し、ソリューションに仕上げる人物として山科に白羽の矢が立ったのである。
 「大阪で文教向けパッケージシステムづくりなどをやっていたことがあり、それでやれるのではないかと考えられたようです。もちろん上司からは、『大阪に統合基盤の技術を持って帰るのだ』と大いに発破をかけられました」

 しかし、これがとんでもないことになった。検討を重ねれば重ねるほど、従来にはないまったく新しいフレームワークが必要であることが分かり、4カ月と予定された東京出張は、現在の統合基盤フレームワークの基礎が完成する2006年まで延長に延長を重ねたのである。
 「4カ月の予定が結果的に4年ですよ(笑)。しかも慣れない東京での単身生活は相当つらかったです。休日に息を抜くにも中途半端で、最後のころは本当に体力の限界との戦いでした」

 乗り越えられたのは、素朴な心情であった。サイエンスがテクノロジーやエンジニアリングへと変容していく、その過程にかかわれることがなによりも好きだった。構造解析とは、科学の結果を実際のものづくりに反映させることであり、ものづくりの重要な一翼である。統合基盤ライブラリーは、まさにそれを実感させてくれるものだった。「それが分かっていたから、限界につぶされずにやりきれました」

ITアーキテクト 山科 純

 フレームワークの完成後に、ついに東京本社勤務の辞令が出た。ソリューションの提供には人材の力が大きい。だから東京の上司は山科を頼りにし、なかなか出張をとかなかった。そして実際に、山科がつくりあげたフレームワークは使いやすかったのだ。

 4年間の鬱憤を晴らすかのように、週末ともなるとマラソンを続けている。1回20キロほど、年間700キロは走っているという。東京マラソンにも出場して完走を果たしている。今も、運河向こうにある自宅からの通勤は歩いている。
 片道3キロ。いっこうに苦にならない。
 むしろ、またどんな部品を組み込んで、どんなソリューションを生み出そうかと考える重要な思索のときである。

(2011年03月現在)


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