特集

特集

インタビュー

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

強固で安定した基盤の上に、さまざまな改善技術を盛り込む

 ホスト型からオープン化への移行は、各業務要件に特化したシステムやアプリケーションが次々と出現する"分散化"の始まりでもあった。業務要件に特化したシステムであるが故に、情報の精度は高く、情報処理のスピードも速い。だが一方で分散化には、情報がばらばらになり、情報を再統合しなければ経営の全体像がつかみにくくなるという問題があった。

 そこに登場してきたのがERPだ。矢萩によると、ERPは簡単に言ってしまえば「膨大な数の伝票をまとめた大福帳システム」だ。
 つまりERPは、さまざまなシステムに蓄積されている日時や商品名、数量、相手先、担当者等々の情報が書き込まれた伝票を、業務領域の壁を乗り越えて一箇所に集め自由自在に利用できるようにする。
 とはいえ、企業内の全てのシステムがERPに置き換わる訳ではない。ERPが不得意な分野の存在、SAP以外のパッケージソフトや自社開発システムの利用、有効に活用できる範囲を見極めた取捨選択や段階を踏んだ導入といった諸事情によって、ERP導入後も様々なシステムが混在することになる。
 したがってシステムインテグレーターはERPの導入に合わせ、(1)ERPをベースに、個々のシステムを連携させる仕組みをつくる、(2)利用できるようになった情報の分析や利用などの手法を開発する、といった課題も担うこととなる。

ITアーキテクト 矢萩 昌孝

 「SAP・ERPの場合、システム基盤の機能は非常に優れ、安定した基盤となります。そのためシステム稼動後のわたしたちの仕事は必然的に、二つ目の情報の分析や利用手法の開発に重点が置かれます」

 データをいろいろな切り口で分析・加工して利用者に分かりやすく、価値ある情報として提供し、企業の意思決定に活用することをBI(Business Intelligence)という。具体的には、「月曜日に経済誌を買うのは男性が多く、一緒にコーヒーも買っていく人が多い」というようなデータ間の関連性を分析するDWH(Data Ware House)、情報部門だけでなく解析結果を必要としているエンドユーザーが自らのアイデアも盛り込んでデータ分析ができるOLAP(On-line Analytical Processing)、さまざまな連携元のデータフォーマットを統一し、必要な切り口を付与し分析しやすい形式に加工し格納するETL(Extract Transform Loader)などがある。
 SAPではSAP・BW(Business Warehouse)、SAP・BO(Business Objects)、SAP・HANA(High-Performance Analytic Appliance)などこの領域に複数の製品群を用意している。

 「ビジネスの実態を一刻も早く正確につかみ、誰よりも早く有効な手を打ちたいと願わない企業人はいません。『こういう切り口は可能か』『こんな形で情報を見れないか』など、お客様の要望を徹底的にお聞きして、それを実現するためにSAP・ERPを中心にさまざまなツールを組み合わせ仕組みを創っていきます」

 「また、SAP・ERPには、正式出荷前の製品がお客様の要望に応えられるかどうかなどを判断するステップとして、『SAP Ramp-UP』があるのですが、SAP BWの新バージョン導入にあたって、新たに装備された機能をどのように活用すべきかを探るプロジェクトにもかかわってきました。顧客にとって有益な機能を見極め新製品をスムーズに導入するための準備にも力を注いでいるのです」

(2012年03月現在)

ホストでもできなかった精緻な処理をDWHサーバー上で実現する→


※本ページ上に記載または参照される製品、サービスの名称等は、それぞれ所有者の商標または登録商標です。

※当コンテンツは掲載した時点の情報であり、閲覧される時点では変更されている可能性があります。また、当社は明示的または暗示的を問わず、本コンテンツにいかなる保証も与えるものではありません。


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

ページトップへ戻る

JSOLへのお問い合わせ

関連ソリューション

関連インタビュー

SAPによる原価会計管理をスマートに導入する

原価管理においてスペシャルな業務改革サービスを提供しているアプリケーションコンサルタントを紹介します。

生産現場の改善理論を背景にSAP・ERPによる競争力強化を支援する

TOCという生産現場の改善理論の専門家で、その優れた知見を背景にしたERP導入という、新しい競争力強化の仕組みを届けているプロフェッショナルを紹介します。

人の創造性を高めるSAPアプリケーション開発を

JSOLは独SAP社製ERPパッケージを日本企業が活用する為に、さまざまな業務プロセスに対応できるテンプレート「J-Model」を提供してきました。

SAPシステムにおけるSOA対応経営の可視化を高次で実現するフロント機能の革新

ベーシス・コンサルティングをコアとして多くのERP導入プロジェクトを支えてきたプロフェッショナルが、SAPアーキテクチャの進化を説明します。

最新のインタビュー

クラウド時代のシステム運用の管理・監視ビジネスを構築する

"JSOLとしてのシステム運用の管理・監視で新たなビジネスの構築に取り組んでいるITアーキテクトをご紹介します。

特集

特集SAP

SAP ERPの豊富な導入実績があり、企業の業務改革を総合的にご支援します。

特集Biz∫

人とシステムの融合による業務効率化を目指し、あらゆる企業の変革を迅速かつ確実に実現します。

特集オムニチャネル

コンサルティングからソリューションまでオムニチャネル化に向けた最適なご支援を提供します。

特集JSOLアグリ

農業生産に係る数理計画を中核に、農業生産者の経営指標の見える化と収益拡大を実現します。