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ホストでもできなかった精緻な処理をDWHサーバー上で実現する

 SAP・ERPをベースとする具体的な情報の活用技法や、それを可能にする基盤的な技術の開発は、研究室で行われているのではない。まさに、プロジェクトの現場で検討され、開発され、検証されていく。矢萩がこれまでに取り組んできたプロジェクトから、いくつかを紹介してみよう。

 まずSAP・ERPが自ら備えているプログラム言語である「ABAP」とDAL社のEDIソフト「ACMS」を使って、製薬業界向けにマスタ管理やEDIのサブシステムなどを開発。これをパッケージ化して複数のユーザーに販売している。製薬業界では、JSOLがシステム開発を担っていないメーカーでも、このパッケージだけは使っているケースが多い。

 あるグローバルに展開する部品メーカーのビッグバン案件では、それまでは財務会計の報告以外に海外法人から経営情報を体系的に集めることができていなかった点を刷新。新システムの稼働により、すべての海外法人が一つのシステムを利用して販売計画や実績情報をリアルタイムで共有できるようになった。
 これらの情報は、品種やメーカー、国、地域といった経営の意志決定の単位に合わせてセグメント別に整備されており、グローバルな販売動向の詳細な把握だけでなく、同時にPDCAサイクルの達成状況を評価できるようにもなっている。

ITアーキテクト 矢萩 昌孝

 「このプロジェクトでは、グローバル展開における統制の難しさを学びました。国や人種が異なる利用者の間では、何が共有できて、何が共有できないかという基準が打ち出しにくい。これを熟慮したうえで本社から要請を発信しなければ、海外現地は簡単に受け入れてくれません。そのためにシステム的には、データの切り口をグローバルビジネス戦略と合致したものに絞り込み、根幹部分の早期立上げを実現しました。その後、システムの利用が進み、利用者の間にグローバルな情報共有の下地が整備されてきた事に歩調を合わせ、システムの機能も継続的に強化しています。」

 別な企業で展開された「管理会計システムの再構築と、事業性評価制度などの新制度の導入」というプロジェクトは、約4年におよび長丁場だったが、その成果は画期的なものであった。
 たとえば、工場から物流センターを経て客先に納品する際に発生するトラックの傭車費や組み立て・施工費用、倉庫への保管費などは、輸送実績と費用がバラバラに発生する。
 これを管理会計システム上で日々発生する物流データと費用をマッチングさせて製品単体の物流コストを計算したり、サイズを基準とした按分率を決めたり、配送条件による物件損益の変動をシミュレーションしたり、伝票入力の遅れによる救済措置を決めたりするなどの精緻な処理は、ホストコンピュータでも実現が困難だった。
 しかし矢萩は、SAP・ERPをベースとしてDWH上で、つまりサーバー上で実現してしまった。

 「SAP・BWには実装されていないために、お客様の要望にお応えできない機能は、わたしたち自らが代替機能を開発して補完しました。このプロジェクトに対するSAP社の評価も高く、社内外のシンポジウムで講演させていただいたり、ノウハウを他社に横展開したりできました」

(2012年03月現在)

日本のものづくりの力がSAP・ERPにも反映される→


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