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日本のものづくりの力がSAP・ERPにも反映される

 矢萩は、1992年に日本総合研究所に入社。95年の年初まではオープンシステム開発部でプログラマなどを務めていた。
 そして先にも書いたように、95年6月からERPの専任部署に移り、以来、SAP・ERPを中心として"ERP一筋"で歩んできた。
 当初はプログラミングが中心だったが、2002年にはコンサルタント業務も手がけるようになり、さらに2004年以降からはプロジェクトマネジャーやプロジェクトリーダーとして大規模プロジェクトに相次いで取り組んできた。

 「海外企業でのSAP・ERPの導入事例では、SAP・ERPがパッケージとして示す業務の仕組みというか枠に企業が合わせていくパターンがほとんどです。つまり、SAP・ERPの示す業務のやり方が、業務の標準なのです。しかし、日本はまったく違います。商慣行が欧米とは違うこともありますが、とにかく自分たちが使いやすいように改善してしまう。こういうところに、製造業か非製造業かは関係なしに、日本の企業が持っているものづくりの力、改善への意欲、もっと言えば明治時代以来の技術のキャッチアップ力を実感します」

 JSOLでは、SAP・ERPをもっと使いこなしてもらうために、これまでの豊富な導入実績から創造された業務プロセスの部品群やアドオンプログラムを「SAPテンプレート J-Model」シリーズとして用意している。これにより、SAP・ERPの導入が、より短期間、より低コストでできるようになった。

 SAP・ERPを使いやすくするテンプレートなどのさまざまな道具。そのアイデアは、どこから生まれてくるのだろうか。矢萩は、「最初から、こういうものを創ろうなどと考えている訳ではないのです」と打ち明ける。
「プロジェクトの現場で、こことここをつなぐものがあれば、もっと使い勝手が良くなるのではないかなどと思うと、そこで開発します。SAP・ERPは、基盤というかプラットホームとしては非常に強力ですから、そこには手をつけず、ちょっと変化させたいところを機能追加して、うまく動くようにする。たとえばシステム連携の仕組みです。そういうものを作り貯めして、手が空いたら改善したりしているのです」

ITアーキテクト 矢萩 昌孝

 顧客とシステム設計で打ち合わせたり、実際の開発の現場で課題が見えてきたら、「こんなのありますが、どうですか」と提案する。表現は妙だが、大きな小物入れを抱えているようなもので、これがダメならこちらはどうか、と次から次へと箱の引き出しが開けられる。その箱の大きさが尋常ではないのだ。

 そうした取り組みの根底にあるのが、ものづくりに取り組む者としてのシステムインテグレーターのあり方についての矢萩なりの強い思いだ。
「日本の情報システム開発というのは、どこか建設業的なところがあります。つまり、かかった人間の数と時間で労賃が決められる。しかし、海外ではシステム開発は、まさに知的活動と、その成果であるソフトにお金を払っています。どうして日本は、こうなってしまったのか。そんな状態を克服したいという思いが、ずっとあるんです」

(2012年03月現在)

 実直で誠実な人柄が、なんの飾りもなく示された一言だった。


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