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テーマ1シミュレーション科学を軸にした国際シンポジウムDS'11

猿渡 DS'11は、コンピューターを利用したシミュレーション科学を軸に据えて災害シミュレーションと構造安全性について議論した会議で、東日本大震災の後ということもあり、世界的にも注目されたシンポジウムだと思います。2日間の討議には、100人を超える参加者があり、情報通信や免制震構造、津波・衝突問題、鉄筋コンクリート、地球内部ダイナミクス、原子力関連施設などさまざまなテーマから発表がありました。まずDS'11の開催に至る経緯をお教えいただけますか。
佐藤 私がかつてセンター長を務めておりました海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構=JAMSTEC)のスーパーコンピューター「地球シミュレーター」を利用して、橘先生が鉄筋コンクリート(RC)造りの高層ビルの構造分析をできないかと持ちかけられたのが、そもそもの始まりです。
橘 橘私は長年にわたり建築工学、特に構造解析学を研究してきました。今やRCの技術が向上し、高さが100メートルを超える高層ビルも珍しくありません。しかしながら一方で、こうしたRCの高層ビルはまだ一度も、大地震の直撃を受けていないのです。阪神淡路大震災のときも調査活動を行いましたが、ビルのある地盤も含め、大地震でビルにどのような影響があるのかを総合的に分析してみたいと願っておりました。そこで佐藤先生にお願いしてJAMSTECと大阪大学の共同研究プロジェクトとして高層ビルの地震シミュレーション研究が始まりました。
その後佐藤先生が兵庫県立大学に移られ、関西に活動拠点を移されたこともあって、研究を深めようと「災害シミュレーション懇談会」を組織しました。佐藤先生には座長に就任していただき、私が幹事を務めています。2010年以降、数回にわたり討議会を開いてきましたが、国際シンポジウムをやってみようという気運が高まってきたのです。
猿渡 私も2010年の10月ごろから懇談会で国際シンポジウムの計画をお聞きし、お役に立てればと考えていました。その後2011年3月11に東日本大震災を、秋には台風による大規模な土砂災害などを経験し、自然災害とシミュレーション科学に関するこのシンポジウムの意義について深く考えさせられることとなりました。
シンポジウムを開いてみて、やって良かったと思われたのはどのような点ですか。
佐藤 シミュレーション科学を軸とした災害研究に関する総合的な国際シンポジウムは東日本大震災発生後初めてで、学際的であるだけでなく、大学や官庁や企業の枠を超え、さらに世界の国々から研究者が駆けつけてくれたという、いろいろな意味で総合的なシンポジウムとなりました。
橘 そうですね。特に東南アジアの新興国の先生方が多く参加され、解析環境や免震技術について理解を深められたのは意義深かったと思います。日本のシミュレーション科学が果たすべき役割の一端を認識させられました。
佐藤 まさにヨーロッパへのアピールではなく、日本の技術をアジアの人々と一緒に、アジアに役立てるために育てていくべきであることを実感しました。これは日本の関係者だけでなく、アジアの参加者にも共通した実感であり、互いの大きなモチベーションになったと確信しました。

(2012年03月現在)

2.シミュレーション科学の自然災害研究の有効性→


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