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コンサルタントとして生産現場改革に輝かしい実績を残す

 JSOL初となる実装系製造業のビッグバン案件を陰で支えていたのが、松崎の生産現場についての卓越した理解と知見だ。冒頭にも紹介したTOCコンサルティングでの数々の実績がERP導入にも生かされている。
 TOCは、構築者が、その考え方を小説形式で著した『ザ・ゴール』という本がベストセラーになり、むしろ一般には、書名のほうが広く知られているかもしれない。
 松崎の知見を知るためにも、ここではTOCについて触れておこう。

 TOCとは、イスラエル出身の物理学者であるエリヤ・ゴールドラット博士が1970年代後半に提唱した生産管理と改善のための理論体系だ。その基本的なコンセプトは、「生産工程のなかにはボトルネックとなる工程があり、それが全体のスループット(生産量)を決定する。最適生産のためには工程全体のスケジュールを、ボトルネック(となっている)工程の能力に合わせる必要があり、生産性向上のためにはボトルネック工程を重点的に改善すべきだ」*とするものだ。つまり、生産工程の制約となっている部分(条件)に着目するので「制約条件の理論」という。

 その肝は、ドラム、バッファー、ロープという3つにある。
 ボーイスカウトの行進にたとえると分かりやすい。5人のボーイスカウトが並んで行進する際、前から3人目に「ハービー君」という最も歩くのが遅い少年がいたとする(つまり、生産工程ではハービー君の部分がボトルネック=制約条件となる)。5人がスムーズに歩くには、ハービー君のスピードに合わせれば良い。つまりハービー君にドラムを持ってもらい、彼がドラム叩くピッチで歩くのだ。
 しかしハービー君の前の2人のうちどちらかが躓くとハービー君が追いつき、行進が乱れてしまう。そこで前2人とハービー君の間に距離を開けておく(バッファー=余裕を取る)。そして、5人がロープでつながっていれば行進が乱れることはない。

アプリケーションコンサルタント 松崎 健一

 これらの制約条件の発見や、ピッチやバッファーの条件設定などを示すのがTOCのコンサルティングだ。具体的には生産現場のリードタイムや仕掛かり在庫、収益力などを分析しながら設定していく。
 松崎が、日本総合研究所時代に取り組んだコンサルティング案件では、ボトルネック部分の生産能力が23%向上、製品の製造リードタイムが60日から6日に短縮、在庫50%低減、全体として納期順守率が85%向上、督促件数90%低減という驚異的な改善を生み出したケースもある。

 「TOCは、基本的にはスケジューリングを科学するというものです。それをコンサルティングとしてお客様にお届けするだけでなく、JSOLのシステム開発と連携させたり、JSOL自身のプロジェクトマネジメントなどにも活用していく」

 実は、生産現場の改革は簡単ではない。作業方法や手順などに長年の慣行があり、それが善し悪しを超えたシミとして定着している。超保守的と表現して良いほど改善に抵抗を示す現場もある。
 「シミュレーションゲームで改善後の様子を学んでもらったり、自分たちの工場の実態を表計算ソフトで分析してもらったり、パイロットプロジェクトをやってみて横展開するなど、改善を動機づける手法はいくつかあります。それは、システム開発においても、お客様にご理解いただく手法になり得ると考えています」

(2012年04月現在)

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