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PTによる詳細な作業分析で、まったく新しい監視手法を構築

 試行錯誤のなかで、テストの自動化ツールの肝も分かってきた。端的に言えば、テストとはシナリオの多様性こそが重要だということだ。
 要件定義に対応したテストシナリオが基本的にあり、そこから単体のシステムとしてのテストシナリオ、システム同士を結合するためのテストシナリオなどを作り、それにしたがって各段階で毎日のようにテストして不具合を事前に摘み取っていく。

 「テストシナリオも、それを形にしたテストツールも、まだまだ満足できるレベルではなく発展途上です。テストが自動的に実行されるのが理想ですが、そのために、導入するテストツールの習得やシナリオ作成にかかるコストは、作成したシナリオを4回以上繰り返さないと人の手で実施するテストの工数を下回れないのが現状です。その敷居の高さが普及を妨げている要因になっています」

 これまでの実証化のトライアルでは、いくつもの成果を得られている。システムで使うブラウザーに複数のバージョンが混在している場合のクロスブラウザ試験、スマートフォンのアプリケーション開発において実機のバージョンの変動に対応できることなどが確認され、自動化の効果が高いことが分かってきている。
 コスト削減効果でも、テストの回数が多いほどコスト削減効果は大きく、なかには50%近い削減効果を得たプロジェクトもあった。

 「自動化ツールの活用以外にも、テストそのものを実行する環境の整備の効率化や、テスト実施結果データの活かし方など、テストの自動化に伴う課題も分かってきています。またテストデータの準備の仕方、システムプログラムの改訂に伴うテストコードやデータの一体的な管理のあり方なども課題です」

 とは言いながらも引地は、テスト自動化ツールの活用向上と定着に意欲を失うことはない。そもそも、CIを具現するものとして、テスト自動化ツールの活用と定着化に努力を傾注しているインテグレーターが少なくない状況で、JSOLが他社と差別化し勝ち残っていくためには生産性と品質の両面での競争力の強化が必須であり、CIやテスト効率化の成功は、その鍵となると信じているからである。
 またサーバーの仮想化技術の向上により、システムの開発途中であっても複数の環境を設定できるようになり、工程別や投入できる技術者の数など、さまざまな条件に応じたテスト体制を構築しやすくなってもいる。

 ある企業の大規模システム開発では、引地は、外務のインテグレーターに試みたことがある。あるフレームワークを使って開発するにあたって標準的な作業手順を示し、それを開発チームに浸透させた。その上で、できあがってきたプログラムコードに対して、それを検証するためのテストコードと、検証結果も成果物として納品してもらったのだ。

 従来は、指定された内容のプログラムコードを書いて納品するだけだったのが、テストコードも、さらに検証結果も求める。それによって、JSOLの名前で顧客に納品するシステムの品質を担保するだけでなく、個別のシステム開発にあるテストの要件を知見にし、かつ外注先のインテグレーター自身の開発能力も高められるのである。

ITアーキテクト 引地 秀雄

 「日本はテストに関しては後進国です。欧米には、品質に金を払うという文化があり、コスト負担も厭いません。それはなにより、テストのスペシャリストが商売として成立していることからも明らかです。日本ではまだ、テストコードと検証結果も含めてお金をください、とは言えない状況です。完成品を納品するのが当たり前という文化があるからです。しかし、システム開発がミッションクリティカルになればなるほど、テストは重要な工程になるのです。お客様に、テストの重要性や大切さを認識させられなかったインテグレータ側にも問題がありました。こうした現状を打破するための取り組みが始まっていると思っています」

(2014年04月現在)

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