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「Rolling Stone」を極めれば「苔玉」に・・・

 林は大学では物理学を専攻しており工学系の構造解析とは全く無縁だったが、93年に旧日本総研に入社した際に当時の事業部長から取り組みを打診されたのがLS-DYNAだった。

 「解析・シミュレーションも初めての体験でした。『プリ、ソルバー、ポストって、どういう意味ですか?』と先輩に質問して、『そこから教えなきゃ駄目なのか!』と呆れを通り越して笑われました。しかし、仕事を初めてこれは面白いと興味が湧きました。データを入れて、解析して、結果が出て、それをどう評価すればよいのか。インとアウトの関係性分析は直観的で分かりやすい。さらに、解析を仮想実験に見立てて、自分がやりたいことを何でもできるところが楽しくなりました。心機一転、構造解析を一から勉強することにしました」

ITアーキテクト 野中 誠貴

 先にも書いたように99年には英国ARUP社に派遣されて自動車衝突解析を学び、帰国後も大手自動車メーカーからの依頼を受けた解析技術開発でLS-DYNAによる解析の腕を磨いた。
 「自動車メーカーからの依頼は今まで経験したことがないような難易度が高い技術開発ばかりでした。しかし、途中で止めるわけにはいきません。また、2003年頃に開始した"オンサイトCAE業務"の最初のメンバーの1人にも選ばれましたが、試行錯誤の連続でした。自動車メーカーの技術者の方々は自動車開発の専門家です。彼らに認めてもらえるように自動車開発の基礎を学び取りながら、CAE技術者としての自分の役割について真剣に考えました」

 ある時、解析結果と試験結果が何度やってもマッチングしないことが続いた。メーカーの技術者は解析技術に疑問を持ち始めたが、林らは基礎データを慎重に調べ直し、実物の観察を行い、原因を突き止めることに成功した。
 「ソフトウエアだけの問題ではない。適切なシミュレーションには的確なデータと的確な手法が両輪とならなければならないと改めて知らされました」

 技術屋としての証しを持とうと技術士(機械部門)試験にも挑み、2012年に見事合格した。しかし、試験勉強をしながら、「入社当時に構造解析を勉強したつもりだったが、忘れていることも多く、自分の知識の少なさにがくぜんとして手が震えた」と振り返る。
 「途中から勉強のモチベーションは技術士試験の合格ではなく、自分の業務に必要な知識の獲得にしました。技術士は結果にすぎず、ここで得た知識こそが最大の宝です」

 妻と2人暮らし。最近は健康維持(主に体重減量)のためロードバイクを始めた。また、「ARUP出向中に飲んだエールビールの味が忘れられず、地ビール探しが趣味になりました」と言う。

 林はこの取材を通じて今までの自分の仕事を振り返り、まるで「Rolling Stoneのようだ」と言った。一度転がり始めた石はさまざまな障害物に突き当たる。否応なく迫りくる課題に対して、時には真正面からぶつかりながら、時には身を削りながら、時にはうまく避けることも覚えつつ、林は多くの上司や同僚に支えられて、そして自分を鍛えてくれた顧客に感謝しながらここまでやってきた。
 ことわざの「Rolling Stone」とは違って、身に着けた苔を剥がさないようにさらに転がって成長し続けている。入社以来、一貫して取り組んでいるLS-DYNAも同じように成長し続けている。

(2015年04月現在)


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