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標準化のジレンマに挑んでこそのインフラ一括運用

 情報システム子会社のプロジェクトではヒューマン・ロックインが最重要課題としてあった。それを放置すると技術のノウハウの共有と蓄積が進まないだけでなく、開発パートナーに頼り切るベンダー・ロックインも誘発し、結果的にコストがかさんでしまうという悪循環を生んでしまう。

 「WBSによる作業分析やIDEALモデルによる改善策の検証などを通じ、難易度順のタスク一覧など多数の標準書を作成しました。標準書類を準備することで委託する作業は委託し、スタッフの皆さんは企画作成や提案という情報システム子会社本来の業務に力を注げるようにしました。それが自らの仕事を主体的なものにし、主要取引先の期待に応えるものにもなるからです」

 例えば新人のスタッフが入社しても、委託先にどのような形で発注すればよいかが分かるような手順書、大量のデータをデータセンターに引き継ぐ際の引き継ぎ手法書、委託先のベンダーに対する成果物の評価手法の統一等々。伯井は、依頼先の部課長や現場担当者の双方と丹念な擦り合わせを重ね、IT部門の組織変革をリードしていった。

ITアーキテクト 伯井 孝俊

 このプロジェクトではもう一つ、最大の取引先のサーバー更改プロジェクトに対応できる技術者の派遣という役割もあった。ここでも伯井は、各担当によって異なっていた開発流儀や作法の統一を推し進めた。OSや運用監視ステム、移行システムの実装手順などをガイドライン化して品質の平準化と納期短縮を実現した。

 いろいろなものが、きれいな流れを生み始めた。しかし伯井は、気を緩めない。業務の標準化や手順のガイドライン化などの効果は大きいが、「人間だからこそ」の課題が芽生えるからだ。
 例えばチームマネジメントでは、発注者から1次、2次、3次と委託者が増えていくと、それに沿うかのように標準化やガイドライン化に対する意識が希薄になってしまう。「標準化、ガイドライン化されているのだから、それに従って作業をするのは当然」と普通は思う。しかし実際は、「標準化されているので、それに沿ってやってください」と言ったきりで終わり、実は十分に理解されないまま作業が進むケースも少なくないのだ。
 標準化を根付かせるにはどうしたよいか。そういう次なる課題が発生してくる。"標準化のジレンマ"とでも表現してよいだろう。

 「ヒューマン・ロックイン、つまり属人化を脱して標準化する。しかし、それで一丁上がりにしてはならないのです。標準化は本当に実態に即し、実態を改善して効率化をもたらしているのか、作業は楽になっているのか、などについて常に見直しを行い、陳腐化したものは手直しして新しいアイデアを入れる。そうしたライフサイクルを回していけるようにするのが、IT業務のアウトソーシングサービスの神髄ではないのかと思っています」

(2016年03月現在)

「桶の法則」を人生訓として顧客に向かう→


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