特集

特集

インタビュー

  • 前のページへ
  • 1ページ目
  • 2ページ目
  • 3ページ目
  • 4ページ目
  • 先頭のページへ

EDIもバイオリンも基本はハーモニー

 EDIとは、言葉を換えれば「取引先とのハーモニーを創造するサービス」と言えるかもしれない。共通のプラットホームを活用して互いの違いを乗り越え、データの美しい流れであるハーモニーを生み出す。

 こんな書き出しを思いついたのも、香坂の履歴が非常に興味深かったからだ。ミッションクリティカルなインフラ系のシステムの開発や普及を担っているが、大学で学んだのは日本文学だ。しかも研究対象としていたのが平安文学だった。
 さらに平安文学のなかでも研究していたのが『夜の寝覚め』。作者不詳ながら(菅原孝標の娘の説も)、『源氏物語』の影響を色濃く反映し、落丁が激しいがために研究心をくすぐる名作だ。これは「かなり通好みの研究」と言ってもいい。

 「卒業時には、ものを書くのが好きなので出版社や新聞社をめざそうと思ったのですが、ハードルが高かった。就職氷河期でもあり営業マンになる覚悟を決めて化学系の専門商社に就職しました」

ITアーキテクト 香坂 真人

 しかし決意とは裏腹に、配属されたのは情報システム部。どうやら適性検査の結果で単純に配属が決まったらしい。「キーボードを触ったこともない男が、情報システム部です。正直、嫌でしたが、やるしかないですから」と笑う。
 大手コンピューターメーカーの研修所に通って勉強を続けたが、「帰り道はいつも泣いていました」。しかし、芯の強さを失うことはなかった。
 「大学時代に指導教授から、一つひとつのことを調べていけば、それが自ずと己の考えになるものだ、と言われました。分からないならばどうするかを考えねば、と前向きに取り組みました」

 そうすると転機は必ず訪れるのである。入社2年目に、EDIの構築担当を命じられる。ここが本当の運命の分かれ道だった。
 「EDIは他社も関与してくるので、システム開発の影響範囲は広く、責任も重い。それは大きなやりがいにもなりました」
 ついにはEDIを究めたいと考えるようにまでなった。32歳のとき、旧日本総研(JSOL)への転職試験に臨んだ。
 「面接では、それほど積極的にEDIとは言わなかったのですが、逆に面接官がしきりにEDIのことばかりを聞くのです。いえ本当の偶然なのです」
 入社後は、願い通りEDI一筋。あらゆる案件に取り組み、新しいネットワーク技術やデータ処理技術を学び、JSOLのEDIサービス事業をリードしてきた。
 「偶然とはいえ、こんなに恵まれるとは思っていませんでした。やりたいことを、とことんやらせてもらっています」

 趣味は子どものときに習っていたバイオリン。3年前に新居を構えたのを機に、すでにバイオリンを習っていた夫人と2人の娘さんに触発されるように自身も練習を再開した。家族と一緒に発表会に出ることもある。
 「人前で演奏するのは目茶苦茶に緊張します。仕事の比ではありませんよ」
 香坂には夢がある。娘さんとJ・S・バッハの『ドッペル〜2つのバイオリンのための協奏曲』を弾くことだ。
 音楽にうとい筆者はYouTubeで確認。バックのバイオリンやチェロの奏者たちがまるで丘の上に風が吹いているような情景を創りだし、そこで2人のバイオリニストが、会話を楽しむように短音が続くメロディーを奏でる。会話で「そうよね」と相づちが打たれたような瞬間に、バックと一体になった伸びやかな演奏になる。
 「このハーモニーは、まさにEDIそのものではないか」そんな風に感じたのである。

(2016年10月現在)


※本ページ上に記載または参照される製品、サービスの名称等は、それぞれ所有者の商標または登録商標です。

※当コンテンツは掲載した時点の情報であり、閲覧される時点では変更されている可能性があります。また、当社は明示的または暗示的を問わず、本コンテンツにいかなる保証も与えるものではありません。


  • 前のページへ
  • 1ページ目
  • 2ページ目
  • 3ページ目
  • 4ページ目
  • 先頭のページへ

ページトップへ戻る

JSOLへのお問い合わせ

最新のインタビュー

ハイブリッドなICT環境を支えるインフラはどうあるべきか?

ハイブリッド化していく環境に対して、これからのICTインフラはどうあるべきなのか、JSOLのITアーキテクトが解説します。

特集

特集SAP

SAP ERPの豊富な導入実績があり、企業の業務改革を総合的にご支援します。

特集Biz∫

人とシステムの融合による業務効率化を目指し、あらゆる企業の変革を迅速かつ確実に実現します。

特集オムニチャネル

コンサルティングからソリューションまでオムニチャネル化に向けた最適なご支援を提供します。

特集JSOLアグリ

農業生産に係る数理計画を中核に、農業生産者の経営指標の見える化と収益拡大を実現します。