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ハイブリッドなICT環境を支えるインフラはどうあるべきか?

企業のビジネスにとって、重要度が高まりつつあるICTシステム。それを支えるインフラも同様に注力されています。しかしオンプレミスだけでなく、プライベートクラウド、パブリッククラウドなど、ICTの形が多様化するにつれ、インフラの構築、運用は複雑なものになってきました。ハイブリッド化していく環境に対して、これからのICTインフラはどうあるべきなのか、JSOL認定プロフェッショナル(ITアーキテクト)川邊哲也が解説します。

増加しているハイブリッド環境に、ICTインフラも対応する必要がある

 技術の発展と普及により、企業におけるクラウドの認識は大きく変わりつつあります。3年前なら「クラウドのセキュリティーや信頼性は大丈夫なのか?」という様子見の企業が多数派でした。しかし、現在は多くの企業で、クラウドサービスやサーバー、ストレージ、ネットワークの仮想化などの技術導入が進んでいます。

 確かに、ビジネスのスピードに対応できるシステムを構築するのであれば、クラウドサービスは効果的です。クラウドには、「調達が早い」「すぐに利用を始められる」「従量制のため、スモールスタートしやすい」などの利点があり、それらのクラウドならではのメリットを生かしたいという声はよく耳にします。

 一方で、「オンプレミスで構築していた従来の業務システムはなくせない」といった意見も少なくありません。また、早いサイクルで開発できると注目されているアジャイル開発はクラウドで提供するWebサービスには適しているのですが、業務システムに対してはそのまま適用しにくいという事情もあります。

 そのため企業内システムは、従来型のオンプレミスとクラウドの混在、あるいは複数のパブリッククラウドを併用するものが主流となりつつあります。であれば、それを支えるインフラもまた、それぞれが円滑に連携できるように構築しなくてはいけません。

オンプレミスとクラウドにおけるICTインフラの質の違い

 オンプレミスとクラウドでは、それぞれのインフラの質が異なる点を理解しておく必要があります。

 オンプレミスの場合、いったん作ったものはその役目を終えるまで、大きな変更をせずに利用していくことが前提です。そのインフラもまた、同じ仕様のまま長期間運用することになります。しかしオンプレミスにはオンプレミスの利点もあります。それは、可用性、データの保護など要件に合うように設計できること。つまり、インフラを含めたすべてを自分たちでコントロールできるメリットがあるのです。

 一方クラウドは、提供するプロバイダーが用意した機能を使うのが基本であり、自分たちですべてをコントロールできるわけではありません。そして、検討しているサービスがニーズに合致しているのかという検証は自分たちでやらなくてはいけません。

 そのため、クラウドにはオンプレミスとは異なる種類の検証が必要となります。オンプレミスでは、仕様書の要件を満たせるインフラを構築できるかという検証が中心になりますが、クラウドの場合は要件を満たしているのかどうかを検証することになります。そして検証した結果、ニーズに合っていないと判断した場合は、別の方法を検討しなくてはいけません。

 もう一つの注意点として、クラウドのサービスは進化していくということが挙げられます。検証段階では搭載されていなかった機能が、あとになって追加されることも珍しくはありません。しかも、ユーザーに対して機能の追加が通知されるとは限りません。最新の環境を把握しながら運用を続けるには、自ら情報を求めて探しにいく必要があります。

 こういう事情は、SaaSだけでなく、ICTインフラでも同様なのです。そのため、常に情報をキャッチアップしていくという姿勢が重要になります。

(2018年08月現在)

クラウドを将来にわたって長く活用する鍵は柔軟性→


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