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リスクマネジメントABC バイオメトリクス認証 犯罪対策など利用拡大 日刊工業新聞 2007年(平成19年)1月25日掲載

リスク管理
ネットワーク上で用いる複数のパスワード管理に纏わる課題について、2週ほど本項で記してきた。そこで、期待されているのがバイオメトリクス認証である。これは、個人の行動や身体の特徴といった「その人らしさ」を用いて、認証を行う方法のことである。

バイオメトリクス認証で用いられる行動の特徴には、声紋や歩行、筆跡などがある。

これらは、認証の元となる行動の特徴が大きく変化する場合に、判定を誤る場合がある。一方で、利用者の抵抗感を抑える(認証行為を意識させない)方法での認証も可能なため、厳格性を求めない認証方法が求められるシーンでは、活用の用途がある。

本人認証の3要素身体の特徴には、指紋や静脈などがある。これらの技術は成熟が進み、かなりの高精度で本人判定が可能となった。既にいくつかの金融機関の現金自動預払機(ATM)で実用されている。更に、測定器(センサー)の小型化、低価格化の実現により、パソコンや携帯機器への搭載が進み、可搬媒体での情報保護にも効果を上げている。身体的特徴というコンディション依存による認証精度の課題はあるものの、他の技術と組み合わせることで、より精度の高い本人判定ができる。

バイオメトリクスは、決して新しいものではない。日本には古くから拇印の習慣があり、20世紀初頭には指紋が犯罪捜査へ利用されてきた歴史がある。キャッシュカードの偽造事件や米国での同時多発テロ事件を機に、バイオメトリクス認証の市場普及が加速した。米国は法律による電子パスポートの標準化を推し進め、ICカードとバイオメトリクスの利用が現実化している。

犯罪対策を機とした技術進歩は音声認識などの例もあり、バイオメトリクス技術の民間利用はまだまだ拡大される余地がある。

これらの技術を利用する立場からは、こうした技術が潜在的に保有するリスクを十分理解し、かつ、認証後に求められるアプリケーションの活用シーンに応じて適切な認証方式を選択していくための判断やリテラシーを磨いておくことが求められる。(日本総研ソリューションズ)


執筆 技術本部:山岡 登美子

※日刊工業新聞 2007年01月25日 掲載記事より転載

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