株式会社JSOL(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 充孝、以下「JSOL」)は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中山 讓治、以下「第一三共」)のSAP® ERPを中心とした新基幹業務システムを構築し、4月1日より本格稼動を開始させました。
 第一三共グループは世界の多様な医療ニーズに応え、持続的な成長力を備えたGlobal Pharma Innovatorを企業像と捉えており、急速に変化する世界市場で勝ち残る為に、ITシステムについてもグローバル化対応を進めてきました。
 今後の国際会計基準(IFRS)対応に向け、グループ連結でのIFRS適用の準備をすると共に、日米欧の主要3極を手始めに会計・サプライチェーン・人事の各領域において、グローバルレベルでの業務プロセス標準化・最適化により高度な業務運営効率を目指しています。

 今回構築した新基幹系業務システムでは、欧州・米国など地域別ごとの商習慣や事業特性を尊重しつつも、「MDMによる変換マスタ」と「グローバルデータウェアハウス(DWH)」、さらにこれらを活用した連結経営管理システムを構築する事で、単なるIFRSの対応に止まらない、グローバルマネジメントを実現しました。
 本システムの構築は、第一三共欧州リージョンにおいて先行してIFRSに対応していたシステムモデルをベースとして利用し、高度な業務運営効率のために必要となる機能については、JSOLの医薬向けテンプレート「J-Model」を適用しました。これにより本プロジェクト規模としては2年弱という短期間での構築が実現しました。
 併せて、需給管理システムの導入による業務向上、人事領域・会計処理のワークフロー統一によるユーザビリティの向上を実現、販売・物流システムのダウンサイジング等によるコスト削減など、大きな効果を期待しています。
 さらに、NTTデータグループのグローバルBI、グローバル連結経営管理におけるノウハウと、JSOLのMDM(マスタ統合ノウハウ)を活用するとともに、統一された基準に基づいたグローバル全体の損益情報・在庫・需給・原価・人事管理情報等を集約・一元化し、グローバル経営に資する情報を可視化しました。システム化するにあたり、SAPビジネスの主流となる新技術・ソリューション(インメモリ基盤)を国内製薬業界初として導入しました。

 JSOLは統合以前の第一製薬・三共時代を含め、10年以上にわたりITパートナーとして第一三共のシステムを支えてきました。今後とも第一三共のグローバル市場でのさらなる飛躍に向けて、さまざまな局面で貢献してまいります。
 また、当社としては本件を手始めに横展開を図り、3年後に20億円のビジネスを目指します。

第一三共株式会社

所在地

東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号

代表者

代表取締役社長 中山 讓治

資本金

500億円

設立

2005年9月

事業内容

医療用医薬品の研究開発、製造、販売など

株式会社JSOL

所在地

東京都中央区晴海2-5-24 晴海センタービル

代表者

代表取締役社長 中村 充孝

資本金

50億円

株主

株式会社NTTデータ、株式会社日本総合研究所

設立

2006年7月

事業内容

株式会社JSOLは、プロセス系製造業を中心としたERPの導入に代表される業務ソリューション分野において、ITコンサルティングからシステム構築・運用までの一貫したサービスで、製造・流通・サービス・金融・公共などさまざまな業種のお客様のIT投資効果最大化に貢献するトータル・サービス・プロバイダーです。
2009年1月、NTTデータとの業務・資本提携により、社名を株式会社JSOLに変更すると共に、NTTデータグループ及び三井住友フィナンシャルグループの一員として、より幅広いニーズにお応えできるサービス・パートナーとして進化を遂げました。

  • SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名は SAP AG のドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。

  • 本リリースに記載されている内容は予告無く変更することがあります。

  • 本リリースに記載されている製品名、会社名は各社の商標または登録商標です。

ご照会先

一般のお客様
株式会社JSOL 製造・流通営業本部 営業第一部3課 山口
TEL:03-5859-6001 FAX:03-5859-6033 

報道関係者様
株式会社JSOL 経営企画本部 矢尾板
TEL:080-2514-5089 FAX:03-5859-6033