企業を取り巻く経営環境が経営統合、M&A、法改正等を含めて、激変する中で、企業活動を支える基盤もグローバルな仕組みとして再構築することが求められており、グローバルレベルでの業務プロセスの統一と情報の一元化・見える化をより"スピーディーに実現"することが必要とされています。ところが、グローバル化に伴い、多くの関係者が異なる国や地域、会社、部門に分散しており、そのコーディネーションがますます厄介な状態になってきています。
JSOLは当課題に対してグループ・グローバル経営管理テンプレートを活用したソリューションを紹介します。
ソリューション内容・手法
グループ/グローバル経営管理の課題
グループの実態把握がますます重要
「複雑化する社内外の環境・要因(商流・物流)」に対応するため、「在庫は今どこに?」「どこで何がどれだけ利益を上げている?」を把握することが、ますます重要になっている。
迅速・正確に把握するのが困難
国内外のシステム・コードがバラバラのため、データの収集・変換・集計・修正に手間が掛かる。
システム対応に時間がかかる
すぐには国内基幹システム再構築やグローバルロールアウトを着手・完了できない。
JSOLが提供するグローバル経理管理ソリューションのメリット
メリット1:グループのデータを集約・一元化
グループ/グローバルの異なるシステム・異なるコードのデータを本社システムに集約・一元管理し、グループの予算、PSI、原価などの予実管理をBIツールにより見える化を実現。
メリット2:プログラム生成が自動化
プログラム製造が自動化され、低価格・高品質な実装が可能となるオプション(J'sPATTO)も準備。これにより、データ取集対象の拡張も容易となる。
メリット3:スモールスタートが可能
標準データモデル・テンプレートレポートを活用し、パイロット版の早期開発を実現。ビジネス環境などに追随して、無駄なく育てながら、次Stepに展開できる。
【標準データモデル・レポートテンプレート例】
経営ダッシュボード(セグメント別、エリア別の売上・受注・利益)
セグメント別損益分析(品目、得意先、組織ごとの損益情報を照会(前年対比、予算対比))
売上分析(得意先軸×製品軸×組織軸×勘定科目軸で売上〜営業利益の予実管理)
原価分析(製品軸×組織軸で製造原価の比較、ライン(行程)間の操業度差異、製品、指図、ロットごとの標準原価、実際原価、差異理由の照会)
受注分析(得意先軸×製品軸×組織軸×勘定科目軸で売上〜売上総利益の管理)
在庫分析(組織軸×製品軸で在庫金額、数量の管理)
概念図

機能
- データ収集基盤
- ・ グループ会社からの経営情報・マスタ情報の連携、およびレイアウト変換、
コード変換、集計を容易に実現 - ・ 個社別レイアウトで収集したものを統一レイアウトへ変換
- ・ 個社コードから統一コードへの変換
- ・ Excel利用拠点では項目マッピングを行うことで処理を自動作成
J'sPATTOソリューション/Biz∫G元帳ソリューション/BW on HANA
- 統合データベース
- ・ グループ経営管理情報の統合(一元)管理
- ・ 必要な情報(売上/会計/在庫/製造原価等)を格納・保存
- ・ 標準データモデルの提供により、プロトタイプの早期開発を実現
Oracle/Sybase IQ/SQL Server
- レポートツール
- ・ 統合データベースに軸にさまざまな切り口で分析、情報開示、必要時、
明細へのドリルダウン分析などが可能 - ・ 各社、各地域の役割に応じ、権限設定し、各種情報の提供
- ・ 標準モデルと連携したダッシュボード、レポート・テンプレートを保持することにより、
完成イメージの共有を早期に実現
SAP BO/Qlick ViewMotion Board/MS Strategy/Dr. SUM
- 統合マスタ管理
- ・ グループとしての統一コードの管理の仕組みの提供
- ・ コード変換コントロールテーブルの設定
- ・ 変換テーブルの維持管理の仕組み など
Biz∫MDMソリューション
システム構成概念図

サービスメニュー
- クィックアセスメント(期間:2〜3か月)
- グランドデザイン(期間:2〜4か月)
- グループ会社調査(期間:調査会社数により調整)
- パイロット版導入(期間:2〜3か月)
- システム導入(期間:スコープにより調整で最短6ヶ月)
- グループ会社展開(期間:スコープにより調整で最短6ヶ月)
お客様の現状分析と評価を行い、主な課題と取組領域識別、目指すゴール像、今後のロードマップを策定
全体の構想(あるべき姿、施策内容、業務・システムへの要求仕様など)と具体的な実行計画を策定
グループ会社から提供可能な情報と精度の精査、および課題などの取り纏めを実施
JSOLの提供する標準モデル、標準レポートを活用し、お客様の既存データを利用しながら早く、安く、クラウド環境などで開発
※標準データモデル、レポートがフル活用により、データ準備終了後、最短2ヶ月でパイロット導入可能
構想策定をもとに、具体的なシステム開発・導入を実施。システム化と並行して、経営指標の整備、グループ各社の役割、業務プロセスなどの変革への取り組みなども合せて支援
グループ会社の仕組みの標準化(整備)と経営管理向け情報提供力強化などを狙い標準システム展開
対象業種
- 全業種
実績
業種:自動車部品製造 A社様 売上規模:1000億 |
プロジェクト名称 連結経営管理ビジネスモデル構築プロジェクト |
導入背景・狙い 本社ならびに事業統括会社、製造子会社へのERP導入を契機に、業務の標準化推進と併せてシェアードサービス化による経理要員抑制(約30名)ならびに決算資料作成の充実化を推進。 |
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導入内容・特徴 ・一層の決算早期化ならびに経理部門負荷軽減を推進 |
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導入効果 本社・グループ会社のSAPデータ、非SAPデータを全て、統一されたコード・フォーマットで集約・一元管理。 |
業種:製薬 B社様 売上規模:1000億 |
プロジェクト名称 グローバル経営管理システム構築 |
導入背景・狙い ・経営管理 |
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導入内容・特徴 ・経営管理 |
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導入効果 経営管理、サプライチェーン、人事の各領域におけるグローバル要件を抽出し、統一した情報基盤を構築し、各業務要件を実現。 |
業種:自動車部品製造 C社様 売上規模:1000億 |
プロジェクト名称 グローバルMDMによるマスタ統合 |
導入背景・狙い グローバルデータの有効活用のため、個々のシステム再構築に先立ち、グローバル・グループ全体かつ各システム共通の方針としてマスタ統合方針を策定。 |
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導入内容・特徴 1.幹システム導入に先立ったマスタ統合方針 |
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導入効果 グローバル共通のコード体系・マスタ運用の設計、グローバルMDMのシステム実装により、海外の基幹システム再構築時に、マスタの統合、日本から海外へのマスタ配信を実現 |