1988年から利用してきたEDIサービスを「JSOL EDIサービス」に移行。多数の取引先の要件に合わせて改良を重ねてきたファイル交換型EDIや利用者の異なる3つのWeb-EDIの機能を再現し、稼働直後から安定性の高いEDI環境を実現
「毎日の生活を良くする」をテーマに、自社ブランド商品の開発・販売から国内外の有名ブランドの卸売りまで、幅広い流通サービスを展開しているドウシシャ。その事業を支えてきたのが、1988年から利用してきたEDIサービスだ。ところがEDIサービスの終了が決まり、終了期限までに移行を終える事が必要となった。そこで移行先に選ばれたのが「JSOL EDIサービス」だった。
課題・解決・効果
課題
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利用しているファイル交換型EDIと3つのWeb-EDIの機能を踏襲したい
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決まった期限までに多数の接続先との移行を混乱なく完了させたい
解決
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ファイル交換型EDIとWeb-EDIの開発から運用まで一貫して対応できる「JSOL EDIサービス」を採用
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移行前に本番データを用いて現行システムと新システムの出力を照合する仕組みを構築
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接続先との日程調整の取りまとめをJSOLに一任
導入効果
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期間の制約がある中、ファイル交換型EDI、Web-EDIともに全機能を踏襲し、加えて、新機能も追加できた
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上記照合他の対策により、大きな混乱なく移行できた
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JSOLが接続先との調整を行ったことで、ドウシシャの大きな負荷なく全ての接続先と計画通りに移行できた
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ユーザーサポート機能の追加により接続先からの問い合わせ対応や物流倉庫の納品作業の時間を短縮できた
流通を丸ごとプロデュースして豊かな暮らしづくりを支えていく企業、ドウシシャ
売り手よし、買い手よし、世間よし、働き手よしの「四方よし」を掲げ、生活雑貨・家電・時計やバッグといった自社ブランド商品の企画、開発、生産、販売から、国内外の有名ブランド商品の仕入れ、販売まで、流通に関する幅広い事業を展開しているドウシシャ。1974年の創業当時から続く「つぶれないロマンのある会社づくり」という経営理念のもと、開発型ビジネスモデルと卸売型ビジネスモデルを展開し、企画、開発、生産、仕入れから店頭販売までの流通を丸ごとプロデュースするというユニークな立ち位置を築いてきた。
自らを「流通サービス業」と位置づけるドウシシャでは、約2,100社の仕入れ先、約4,800社の得意先との関係性を築いてきた。その姿勢について、システム開発部 ダイレクターの広田誠二氏は、「取引先の皆さまとの間に発生する日々の業務の中で、変化や困りごとをいち早く掴み、業務改善だけでなく、より良いビジネスにつなげていきたい」と説明する。

左)株式会社ドウシシャ システム開発部 ダイレクター 広田 誠二氏
中)株式会社ドウシシャ システム開発部 マネージャー 宗佐 航氏
右)株式会社ドウシシャ システム開発部 マネージャー 笠島 邦宏氏

左)株式会社ドウシシャ システム開発部 アシスタントマネージャー 國澤 一貴氏
中)株式会社ドウシシャ システム開発部 アシスタントマネージャー 井本 樹氏
右)株式会社ドウシシャ システム開発部 アシスタントマネージャー 西田 利秀氏
取引先と良い関係を構築するために不可欠なEDIが突然サービス終了に
ドウシシャでは1988年という早い段階からEDIを活用してきた。当初は、受注や出荷に利用していたが、その後、請求や支払の情報も、紙の伝票からデータ形式での送受信へと利用を広げ、EDIを通じてペーパーレス化、業務効率化を加速した。今では1,000億円を超える売上高の7~8割をEDIで処理しており、ビジネスを展開するうえで不可欠なものとなっている。
多くの得意先、仕入先を持つドウシシャは、独自開発したファイル交換型のEDIとWeb-EDIを併用しているのが特徴だ。得意先向けに利用しているファイル交換型のEDIは、受注から、出荷、請求、支払までを一貫して処理している。
一方Web-EDIは、Web画面にアクセスすることで、仕入先が締日までの請求を確定、支払日の支払明細を確認できる「仕入先WEB」、得意先が請求書をダウンロードできる「請求書開示WEB」、倉庫の納品担当者が納品時に必要な帳票をダウンロードできる「帳票WEB」の3システムが稼働している。
ところが2020年12月、EDI事業者より「2023年8月にサービス終了」という連絡が届いた。EDI事業者は乗り換え先として新たなEDIサービスを提案してきたが、従来のものとは大きく違い、柔軟なカスタマイズができないものであった。
「長年にわたって拡張してきた以前のEDIには、オリジナルの工夫、独自開発した機能が加えられています。取引先、仕入れ先、基幹システムへの影響を最小限に抑えるためにも、独自開発機能の維持にも対応できるところを探す必要があったのです」(広田氏)
求めていた要件を全て実現できるEDIサービスはJSOL EDIサービスのみ
迫るサービス終了に頭を悩ませていたある日、インターネットで検索して目に入ったのが「JSOL EDIサービス」だった。これまでJSOLに開発を依頼したことはなかったが、別部門で日本総合研究所と一緒に仕事をしたことがあると聞き、調べてみるとJSOLは日本総合研究所から分社した会社であることが分かったため、「実績も信頼もある会社」と判断し、候補先の一つとしてコンタクトを取った。
約10社の事業者に声をかけたが、「サービス終了を迎える2023年8月までに確実に移行できる」、「ファイル交換型のEDIだけでなく、Web-EDIの開発、運用まで一貫して対応できる」、「独自開発してきた機能が全て対応できる」と断言したのはJSOLだけだった。
システム開発部 マネージャーの宗佐航氏は「特有要件については、一部だけ対応可能、または協力会社と組んで実現する、という事業者もありましたが、自社で全て対応できると言ったのはJSOLだけでした。また、開発、保守運用の体制やコストなど、細部まで詰められていた提案にも好印象を持ちました」と採用の理由を語る。
移行前のEDI環境から同期した本番データによる照合によりデータ変換精度を向上
2021年末に要件定義を開始し、2022年4月から1年をかけて設計、開発、テストと進めた。ファイル交換型EDIとWeb-EDIのJSOL側の担当部署が異なっていたので、それぞれ並行して開発を進めることになった。窓口が異なることで連携に支障が起こることも予測されたが、宗佐氏は「ファイル交換型EDIの担当に相談した内容が、きちんとWeb-EDI担当にも伝わっていて、互いに連携していることが分かりました」と当時を振り返った。
このプロジェクトでは、JSOLが考案したトランザクション同期の仕組みが大きく奏功することとなった。トランザクション同期とは、移行前の現行EDI環境で発生したトランザクションデータを、開発中のJSOL-EDI環境と同期させ、新旧システムのトランザクションデータを照合する仕組みで、これにより、本番前に問題を洗い出し事前に対応し、品質の向上を図った。通常のEDIの刷新では、本番稼働後に問題が判明することもあるが、トランザクション同期を繰り返して精度を高めたことで本番稼働後の安定性に寄与したと言える。
ファイル交換型EDIの移行の段階では、サービス終了までの時限がある中で、膨大な接続先と日程を調整しながら、移行後に正常に通信可能かテストを行った。また、接続先ごとに移行日程を管理する移行管理台帳を作り、密に連携しながら漏れを防いだ結果、スムーズに移行できたという。
「JSOLには、移行前テスト、移行の日程調整についての各接続先とのやり取りを、一括して短期間で実施していただきました。テストの日程調整なども全てJSOLが担当してくれたので、非常に助かりました」(宗佐氏)
本番稼働直後から高い安定性を発揮。EDIの処理時間短縮で業務効率化も推進
新EDIシステムは、計画通りの2023年3月の稼働以降、安定性を発揮しているという。システム開発部 グループマネージャーの東川潤太郎氏は、「通常、サービスの開始直後はトラブルが起こりやすいものですが、これだけ安定して稼働しているのは、いい意味で想定外でした」と語る。
利用現場での評価について、システム開発部 アシスタントマネージャーの國澤一貴氏は「以前のEDIに限りなく近づけることで、マニュアルの送付のみで移行直後も大きな混乱なく運用できるように進められました」と説明する。
また、「JSOL EDIサービス」へ切り替えたことで現場が感じている効果もある。中でも特に感じられるのは、Web-EDI宛の帳票や請求書のアップロードにかかる時間の短縮である。「帳票WEB」では、物流倉庫が納品作業時に発送する納品書を毎日何度も自社システムからアップロードしているが、以前は「帳票WEB」でダウンロードできるようになるまで1回20分程度を要していた。しかし、「JSOL EDIサービス」へ切り替えた後は、ダウンロードまでの時間が5分程度にまで短縮された。システム開発部 アシスタントマネージャーの西田利秀氏は、「この短縮は物流だけでなく、さまざまな業務の効率化に貢献しています」と述べる。以前はタイムラグが大きく「作業を始めたいのに、納品書がまだダウンロードできない」という事態が発生していたが、今ではすぐに納品作業を開始できるようになった。
また以前は、得意先からの依頼や問い合わせのたびにEDI事業者に作業を依頼していた本番データの取得や臨時のスケジュール登録が、JSOL EDIサービスが提供するWeb画面にアクセスするだけで実施できるようになった。システム開発部 マネージャーの笠島邦宏氏は、「一番助かっているのが、時間帯を気にする必要がなくなったことです。得意先からの依頼がEDI事業者の営業時間外であっても、作業依頼後の対応を待たなくても、自分たちで対応できるようになりました」と語る。システム開発部 アシスタントマネージャーの井本樹氏も「何かトラブルが発生した際、自分たちで原因を直接調べられるので、解決までの時間短縮につながっています」と述べる。
本番稼働後の改修も、JSOL開発メンバーが運用にも関与し、短期間で対応
本番稼働後もEDIの改修は行われている。例えば、2023年10月から始まったインボイス対応では、接続先との調整に時間を要したため、開発期間が十分に確保できなかった。しかし、JSOLは、本番稼働後にも接続先で仕様変更などが発生すると見越し、構築時のメンバーを引き続き運用チームに参画させるなど体制を整えて、急な開発にも対応できた。
今後ドウシシャでは、「取引先のさまざまな要望に応えられるようにしていきたいと考えています」と広田氏は語る。例えば「『仕入先WEB』を利用している仕入先がファイル交換型を利用できるような改善を加えていきたい」という。そして、「取引先との大切なつながりでもあるEDIは重要なインフラ。JSOLにはこの先も10年、20年と末永くドウシシャのEDIを支えてほしい」と口にした。

左から、JSOL 畑 照明、上田 崇義、株式会社ドウシシャ 井本 樹氏、 宗佐 航氏、
広田 誠二氏、笠島 邦宏氏、西田 利秀氏、國澤 一貴氏、JSOL 夏川 維知朗
企業情報

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会社名
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株式会社ドウシシャ
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所在地
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〒542-8525 大阪市中央区東心斎橋1-5-5
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創業
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1974年10月
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事業内容
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生活関連商品の企画・開発・生産・販売、国内外ブランド商品の仕入・販売・流通など
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WEBサイト
(2024年04月現在)
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