インターネットwebチャネルでは実現できなかった「速い動作・起動」「生体認証やプッシュ通知などの機能」をスマホアプリで実現
JSOLはフェンリル株式会社と協業して、アコムのカードローン会員スマホアプリ「myac」を9月14日にリニューアルしました。
課題・解決・効果
課題
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お客さまに少ない操作数で、素早く簡単にお借入れ・ご返済していただけるようにしたい
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配信した情報をお客さまが能動的に探さなくても見ていただけるようにしたい
解決
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生体認証で素早く簡単にログインできる仕掛けを提供
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デザインにこだわり、ログイン直後のホーム画面から少ない操作数でお借入れ・ご返済できるように設計
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プッシュ通知によりお客さまが必要な情報を能動的に探しに行く手間がなく確認
導入効果
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スマホアプリご利用のお客さまのお借入れ・ご返済にかかる時間の短縮、頻度の増加が期待される
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お客さまの利用チャネルが店頭窓口・自動契約機やインターネットwebからスマホアプリにシフトすることが期待される
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スマホアプリが主要チャネルになることにより、お客さまとより良好なコミュニケーションを取ることができるようになる
背景
近年、スマホでの決済やスマホアプリでの資産の管理が身近なものとなってきました。
アコムのお客さまも店舗やATMよりも、インターネットでの決済サービスを利用してお借入れ、ご返済する割合が増えてきました。カードローンのご利用時に場所の制約がなくなると、次は時間に対して、スマホをよく見る電車での移動中などちょっとした隙間時間に「今すぐ簡単に借りたい・返したい」というお客さまのデジタルニーズが高まってきました。
新しいスマホアプリ
新しいスマホアプリは、「お客さまにとって心地のよいサービス体験」をコンセプトにしています。心地のよいサービス体験のために、ひと目で必要な情報が確認でき、操作数少なく目的の手続きができるようなデザイン設計を目指しました。一例として以下のような設計をしました。
ログイン
インターネットwebチャネルでは、利用の度に会員番号、パスワードを入力し、ログインボタンを押下する必要があります。新しいスマホアプリでは、生体認証によりアプリ起動と同時に画面に触れることなく素早くログインが可能です。生体認証なので入力誤りやログイン情報を忘れるといった恐れはありません。また、セキュリティー対策としてもより強固なものになります。
情報配信
インターネットwebチャネルでは、必要なお知らせはEメールやSMSなどで配信しています。自分に必要な情報であっても、その他大勢の情報の中に埋もれて気が付かないことがあります。新しいスマホアプリでは、プッシュ通知で必要なお知らせをアプリに通知します。お客さまが自分に必要な情報が届いているかを能動的に探しに行く手間がなくなります。
ホーム画面
インターネットwebチャネルでは、お客さまが1番知りたい「あといくらまで借りられるのか、次回はいつ返済予定か」といった情報がテキストで表示されています。新しいスマホアプリでは、ログイン直後の頻繁に見るホーム画面に情報を集約し、グラフを用いて視覚的に表示しています。ご返済に関わる情報を正確に分かりやすく配信することで、無理のないご利用になるよう促しています。
カードなしでのATM取引
インターネットwebチャネルでは、お客さまがATMでお借入れ、ご返済される際にカードローン用のカードが必要です。新しいスマホアプリでは、一部のATMでカードなしでご返済が可能になります。カードなしでのお借入れも今後サービス提供予定です。
開発プロジェクトについて
JSOLは長年に渡りインターネットwebチャネルを担当していましたが、今回スマホアプリならではの心地のよいサービス体験やデザイン設計を実現するため、大手企業を中心に400社600以上のアプリの豊富なデザイン・開発実績を持つフェンリルに協業いただきました。
JSOLがスマホアプリ側、スマホアプリから基幹システムへの連携部分(アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API))側のどちらで機能を実現するかの全体設計を行いました。JSOLがAPIやセキュリティー対策、運用監視基盤をパブリッククラウドサービスAmazon Web Services(AWS)上で開発しました。フェンリルにはスマホアプリの画面回りを中心に開発いただきました。
スマホアプリは作りっぱなしではなく、定期的なアップデートが重要です。AWSのメリットを最大限に活用し、今後も提供されているサービスや技術要素を取り込みながら、お客さまのニーズやアコムの事業変化にスピーディーに応えていきます。
プロジェクトを終えて
今回のスマホアプリについて、アコムの担当者にインタビューを行いました。
毛利氏:
ユーザー部門と調整しながら仕様を定義する立場として、プロジェクトに参画しました。
今回のアプリは25~35歳くらいのアプリを頻繁に使う世代がぱっと使えることを意識して設計しました。スマホの限られた画面サイズの中で、情報をどこまで表示させるべきかのバランスを意識しました。今後は、金融機関のアプリという堅さを残しつつ、どのようにお客さまに心地よく使ってもらえるかのバランスを意識しながら、バージョンアップしていきたいです。
香田氏:
同じくユーザー部門と調整しながら仕様を定義する立場として、プロジェクトに参画しました。
仕様を決めるにあたり、色々なアプリを参考にしました。自分自身がよくアプリを利用するので、使い勝手にはこだわりたいと思いました。
今後は業務変更をインターネットwebとスマホアプリの両方に行う必要があるので、スマホアプリを専用プログラムで作るのか、インターネットwebのプログラムをスマホアプリで呼び出すように作るのか、操作性と保守性を意識しながらバージョンアップしていきたいです。
橋本氏:
プロジェクトマネージャーとして、今までのインターネットWebの開発との違いを意識しながら、推進しました。アプリをリリースするためにはストア申請で承認を貰わないといけない点や、デザイン設計を決めるのに時間がかかる点を考慮して、スケジュール管理には注力しました。
開発初期にユーザー部門とワークショップを重ねて、デザインイメージを持ち寄りながら、繰り返しデザインを検討した結果、使い勝手のよいアプリになったと思います。
企業情報
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会社名
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アコム株式会社(ACOM CO., LTD.)
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本社所在地
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東京都千代田区丸の内二丁目1番1号
明治安田生命ビル -
創業
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1936年4月2日
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設立
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1978年10月23日
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資本金
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638億3,252万円
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従業員数
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2,141名
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事業内容
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ローン事業
クレジットカード事業
信用保証事業 -
WEBサイト
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(2020年06月末日時点の企業情報です)
(2020年09月現在)
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