2022 年6月1日、株式会社JSOL(以下 JSOL)と株式会社理研数理(以下 理研数理)は、CSR 活動の一環として大学教育におけるICT 利活用の啓発を支援すべく、立命館大学経営学部の情報システム論(担当:依田祐一教授)でゲストスピーカーとして特別講義「シミュレーションサイエンスの世界への誘い」を実施しました。
 当日は同大学大阪茨木キャンパスの教室とZOOM のハイブリット形式で開催し、計157 人の学生が受講しました。

立命館大学大阪茨木キャンパス

立命館大学大阪茨木キャンパス

本講義の目的・狙い

 依田教授の情報システム論の講座は、企業の事業活動全体を俯瞰するビジネスシステム(ビジネスモデル)を理解しつつ、現代の経営におけるIT、情報システムの役割、成り立ち、トレンドや新たな可能性について学ぶことを目的としています。
 情報システム(=情報的経営資源)が社会に実装されている企業実践の一例としてJSOL と理研数理による特別講義を実施しました。

講義内容

 理研数理取締役兼株式会社JSOL 未来共創デジタル本部シニアスペシャリスト松崎より理研数理の設立経緯とビジネスモデル、そして Society5.0 の実現に向けたスーパーコンピュータ「富岳」を活用した以下の取り組み事例を取り上げ、説明しました。

  • スーパーコンピュータ「富岳」を活用した、新型コロナウイルス対策への貢献

  • スマートシティーでの真のデジタルツインの実現に向けて

  • サイエンス×IT の挑戦!AI 創薬への取り組み

講義の様子

講義の様子

講義では、インタラクティブな双方向コミュニケーションツールを活用して学生の声を可視化

講義では、インタラクティブな双方向コミュニケーションツールを活用して学生の声を可視化

学生さんの感想

 参加された学生さんからは、150 件を超える多くの前向きな感想をいただきました。その一部抜粋してご紹介します。

  • スーパーコンピュータの社会における影響・効果がとても大きいことが分かりました。

  • 「富岳」がインフラの基盤としてスマートシティーを推進できることに、新しい社会の在り方を感じました。

  • 「富岳」のようなスーパーコンピュータが社会のサイエンス分野でどのような価値を生み出していくのか調べていこうと思いました。

依田先生コメント

 今回は、経営学部の専門科目「情報システム論」の特別講師として、スーパーコンピュータ「富岳」を中心とした経営実践をはじめ、デジタル技術を駆使した社会課題解決の意義や可能性についてご講義いただきまして、ありがとうございます。コロナ禍の飛沫シミュレーションなどの具体的な実践例を豊富に示してくださり、受講生たちの理解が深まった様子です。加えて、最前線で活躍する先輩方が、いきいきとご自身のお仕事を語る姿から、自らのキャリアを明るく考える機会になったようです。
 ご多用の折、弊学の教育活動へのご協力に重ねて御礼申し上げます。

(立命館大学経営学部 教授 依田 祐一)

講義を終えて

 講義後の質疑応答は、学生さんから、時間内には収まらないほど多くのご質問をいただき、活発なコミュニケーションの場となりました。
 JSOL、理研数理が取り組む最先端研究の社会実装の取り組みについて学生さんたちに知ってもらうことで、日本が世界に誇れる技術を社会に役立てていく企業活動に興味を持ってもらえれば幸いです。
 また、文系からICT への進路・就職に関する多数のご質問をいただきました。経営学部などの文系からICT 企業への道をキャリアプランの1つの選択肢として考えてもらえれば嬉しく思います。

質疑応答

質疑応答