• 環境負荷がより小さい素材の活用と材料の削減

  • 加工/製造/搬送に消費するエネルギーの定性的予測

近年、地球温暖化の進展に伴い、私たちを取り巻く気候変動問題はますます深刻化しています。
原因とされるCO2などの温室効果ガス(GHG)排出量は依然として多く、今後さらに深刻さが増すと予測される中で、グローバルで脱炭素社会に向けた対応が加速しています。
JSOLは、40年を越えるCAEコンサルティングの実績を基に、シミュレーションを活用した高度な設計技術により、脱炭素社会の実現を支援しています。

当社の取り組み

JSOLは、CAEの活用が最も進んでいるとされる自動車の衝突安全の分野で世界的トップの企業とともにCAEシミュレーションをリードしてきました。この40年以上培ってきた高度なCAEシミュレーション技術を活用して、地球環境にやさしく、産業や消費者にもやさしい、製品の製造と商品の提供に貢献することを目標にしています。

消費者からも身近な存在である梱包材を例に挙げてみましょう。梱包材とは商品を運搬したり保管したりするための材料で、発泡スチロールやペーパーモールド、段ボールなどから形状を作ります。今や、梱包材に求められる性能は、商品が壊れないための堅牢性、衝撃吸収性だけではありません。小型軽量化と耐衝撃性とを両立させるための堅牢性、衝撃吸収性だけではありません。製品の輸送や梱包材の最終処分コストまでも視野に入れて商品価値が判断される時代になっています。
こうした積載性、頑強性、利便性などの多機能・多性能を兼ね備えたエコロジカルな梱包材の設計には、JSOLでこれまで培ってきた衝突安全などの強い非線形事象の解析(Ansys LS-DYNA)や、形状最適化(Ansys LS-TaSCなど)の高度なシミュレーション技術が転用できます。

社会への視点

産業がグローバルに展開する現在、ESG投資に対応していくことは、避けられない経営課題となり、ESGへの取り組みの状態を評価する国際イニシアチブへの参画は必須条件となってきています。例えばその代表的なものの一つであるSBTの認定を得るためには、まずGHGの排出量削減目標を作る必要がありますが、自社だけでなくサプライチェーンの上流~下流も含めた排出量が求められます。つまり、大企業は下図のScope3の排出量算定のために、取引のある中小企業にも少なくともScope1/Scope2の排出量の算定を求めます。
こういった流れに対応するためには、メーカーの設計者は、従来の製品性能設計に加えて、梱包材などの材料や製品の質量の計測、軽量化、部品ごとのGHG排出量の予測とその削減までも検討しなければならなくなっています。
JSOLのCAEソリューションは、軽量化や、材質の変更、工法の変更といった対策が必要になる分野でGHG排出量を削減できます。私たちは、これからも高度なシミュレーション技術を活かして脱炭素への取り組みに貢献していきます。

【用語説明】

ESG

Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス:企業統治)を考慮した投資活動や経営・事業活動を指します。ESG投資は、こうした非財務的なESGの要素を考慮する投資行動であり、近年大きく拡大しています。

SBT(Science Based Targets)

パリ協定が求める⽔準と整合した、5年~10年先を⽬標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減⽬標のことです。
SBTの目標を設定し、認定を受けることで、その企業の気候変動への取り組み姿勢が発信され、社会的な信頼性や投資家からの評価の向上につながるとされています。